きらめき

 

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2009年12月16日 02:46:10
2010年01月8日 17:55:01
2010年01月8日 17:55:02
2010年01月8日 17:55:03

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「きらめき」を含む小説

備忘録 - 寺田 寅彦
  • ...銀器の光、ガラス器のきらめき、一輪ざしの草花、それに蜜蜂(みつばち)のうなりに似たファンの楽音、ちょうどそれは「フォーヌの午後」に表わされた心持ちである。ドビュッシーはおそらく貧血性の冷え症ではないかと想像される。  夜も夏は楽しい。中庭へ籐椅子(とういす)を出して星をながめる。スコルピオン座や蟹座(かにざ)が隣の栗(くり)のこずえに輝く。ことしは花壇の向日葵(ひまわり)が途方もなく生長して軒よりも高くなった。夜目にも明るい大きな花が涼風にうなずく。  人のいやがる蚊も自分にはあまり苦にならない。中学時代にひと夏裏の離れ屋の椅子に腰かけて読書にふけり両足を言葉どおりにすきまなく蚊に食わせて...
クサンチス - サマン アルベール
  • ...リガルやエピグラムのきらめきに、昼の間(ま)を遊び暮して、草臥(くたび)れた跡で、それとは様子の変つた、彼の青年との交際を楽む事にしてゐる。青年と一しよにゐる心持は、加減の好い湯に這入つて温まるやうである。  青年の家に駈け付けて行くと、駈けた為めに、まだ興奮して、戦慄してゐる体を、青年は優しく抱き寄せて、額に手を掛けて仰向かせて、目と目をぢつと見合せる。それから黙つて長い接吻をする。その接吻を受ける時、女は日によつて自分の霊が火のやうに燃え立つと思つたり、又雪のやうに解けると思つたりする。  或る時はクサンチスがこんな事を言ふ。「なんだかかうしてお前さんのお言ひの事を聴いてゐると、わたし...
半七捕物帳 02 石灯籠 - 岡本 綺堂
  • ...かげが疎(まば)らにきらめきはじめた。大川の水の上には鼠色の煙りが浮かび出して、遠い川下が水明かりで薄白いのも寒そうに見えた。橋番の小屋でも行燈に微かな蝋燭の灯を入れた。今夜の霜を予想するように、御船蔵(おふなぐら)の上を雁の群れが啼いて通った。 「もしあたしに悪いことでもあるとしたら、金さんはどうなるでしょうね」 「そりゃあ当人の云い取り次第さ」  小柳は黙って眼を拭いていた。と思うと、彼女はだしぬけに叫んだ。 「金さん、堪忍しておくれよ」  そばにいる半七を力まかせに突き退けて、小柳は燕(つばめ)のように身をひるがえして駈け出した。さすがは軽業師だけにその捷業(はやわざ)は眼にも...
フランドン農学校の豚 - 宮沢 賢治
  • ...よく晴れて、金牛宮もきらめき出し、二十四日の銀の角、つめたく光る弦月(げんげつ)が、青じろい水銀のひかりを、そこらの雲にそそぎかけ、そのつめたい白い雪の中、戦場の墓地のように積みあげられた雪の底に、豚はきれいに洗われて、八きれになって埋(うず)まった。月はだまって過ぎて行く。夜はいよいよ冴(さ)えたのだ。 底本:「新編 風の又三郎」新潮文庫、新潮社    1989(平成元)年2月25日発行    2001(平成13)年4月25日14刷 底本の親本:「新修宮沢賢治全集」筑摩書房 入力:久保格 校正:林 幸雄 2003年8月8日作成 青空文庫作成ファイル: このファイ...
文語詩稿 一百篇 - 宮沢 賢治
  • ...やし、 雪げの水はきらめきて、  たゞひたすらにまろぶなり。   心相 こころの師とはならんとも、  こころを師とはなさざれと、 いましめ古りしさながらに、  たよりなきこそこゝろなれ。 はじめは潜む蒼穹に、     あはれ鵞王の影供ぞと、 面さへ映えて仰ぎしを、    いまは酸えしておぞましき、 澱粉堆とあざわらひ、 いたゞきすべる雪雲を、    腐(くだ)せし馬鈴薯とさげすみぬ。   肖像 朝のテニスを慨(なげか)ひて、   額は貢(たか)し 雪の風。 入りて原簿を閲すれば、  その手砒硫の香にけぶる。  ...


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