さくらや

 

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2009年10月25日 13:25:57
2010年01月14日 12:30:02
2009年11月18日 13:31:00
2009年11月10日 16:25:25
2009年11月1日 15:51:28

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逗子だより - 泉 鏡花
  • ...ん)」「下櫻山(しもさくらやま)」を經(へ)て、倒富士(さかさふじ)田越橋(たごえばし)の袂(たもと)を行(ゆ)けば、直(すぐ)にボートを見(み)、眞帆(まほ)片帆(かたほ)を望(のぞ)む。  爺(ぢゞ)や茶屋(ぢやや)は、翁(おきな)ひとり居(ゐ)て、燒酎(せうちう)、油(あぶら)、蚊遣(かやり)の類(るゐ)を鬻(ひさ)ぐ、故(ゆゑ)に云(い)ふ。  原口(はらぐち)の瀧(たき)、いはれあり、去(さん)ぬる八日(やうか)大雨(たいう)の暗夜(あんや)、十|時(じ)を過(す)ぎて春鴻子(しゆんこうし)來(きた)る、俥(くるま)より出(い)づるに、顏(かほ)の色(いろ)慘(いたま)しく濡(ぬ...
二、三羽――十二、三羽 - 泉 鏡花
  • ...がいた。  桜山(さくらやま)に生れたのを、おとりで捕った人に貰(もら)ったのであった。が、何処(どこ)の巣にいて覚えたろう、鵯(ひよ)、駒鳥(こまどり)、あの辺にはよくいる頬白(ほおじろ)、何でも囀(さえず)る……ほうほけきょ、ほけきょ、ほけきょ、明(あきら)かに鶯(うぐいす)の声を鳴いた。目白鳥としては駄鳥(だちょう)かどうかは知らないが、私には大の、ご秘蔵――長屋の破軒(やぶれのき)に、水を飲ませて、芋(いも)で飼ったのだから、笑って故(わざ)と(ご)の字をつけておく――またよく馴れて、殿様が鷹(たか)を据(す)えた格(かく)で、掌(てのひら)に置いて、それと見せると、パッと飛んで虫を...
寒山落木 巻一 - 正岡 子規
  • ...壁見えて麥の秋 葉さくらや折殘されて一茂り 卯の花に雲のはなれし夜明哉 植木屋の門口狹き牡丹哉 淀川や一すぢ引て燕子花 金箱のうなりに開く牡丹哉 たそかれや御馬先の杜若 つる/\と水玉のぼる早苗哉 白牡丹ある夜の月に崩れけり 竹の子にかならずや根の一くねり 板繪馬のごふんはげたり夏木立 若竹や雀たわめてつくは山 けしの花餘り坊主になり易き 卯の花にかくるゝ庵の夜明哉 初瓜やまだこびりつく花の形 【青桐虚子同寫の寫眞に題す】 思ひよる姿やあやめかきつはた 麥わらの帽子に杉の落は哉 岩陰や水にかたよる椎のはな 咲てから又撫し子のやせにけり おしあふて又卯...
顎十郎捕物帳 14 蕃拉布 - 久生 十蘭
  • ...輸入する佐倉屋仁平(さくらやにへい)。  もとは、佐倉の佐藤塾で洋方医の病理解剖を勉強していたが、墓から持って来たたったひとつの髑髏(しゃりこうべ)が唯一(ゆいつ)の標本。佐藤泰然(さとうたいぜん)先生の辞書や標本をせっせと謄写する情ないありさまに奮起して、医学の勉強のほうはキッパリと思いきり、日本の開化のために、率先(そっせん)して西洋の医学機械を輸入しようという志を立てたいっぷう変った人物。  ちょうど、話題は横浜の屑糸取引(くずいととりひき)の禁制に移ったところだったので、いきおい佐原屋の噂になって、 「……佐原屋といえば、こんどの禁制でいちばん手いたい目にあった組だ。一万斤の生糸...
郷土的味覚 - 寺田 寅彦
  • ...  公園の御桜山(おさくらやま)に大きな槙(まき)の樹があってその実を拾いに行ったこともあった。緑色の楕円形をした食えない部分があってその頭にこれと同じくらいの大きさで美しい紅色をした甘い団塊が附着している。噛み破ると透明な粘液の糸を引く。これも国を離れて以来再びめぐり逢わないものの一つである。  旧城のお濠(ほり)の菱(ひし)の実(み)も今の自分には珍しいものになってしまった。あの、黒檀(こくたん)で彫刻した鬼の面とでも云ったような感じのする外殻を噛み破ると中には真白な果肉があって、その周囲にはほのかな紫色がにじんでいたように覚えている。  公園と監獄、すなわち、今の刑務所との境界に、昔...


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