たっぷり

 

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満ち溢れるぐらい十分にあるさま。十分余裕のあるさま。

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2009年11月13日 17:28:24
2009年12月21日 22:06:04
2010年01月9日 21:01:09
2010年01月4日 07:45:03
2010年01月20日 23:31:09

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庭 - 太宰 治
  • ...儀(なんぎ)をして、たっぷり四昼夜かかって、やっと津軽の生家に着いた。生家では皆、笑顔を以(もっ)て迎えてくれた。私のお膳(ぜん)には、お酒もついた。  しかし、この本州の北端の町にも、艦載機(かんさいき)が飛んで来て、さかんに爆弾を落して行く。私は生家に着いた翌(あく)る日から、野原に避難小屋を作る手伝いなどした。  そうして、ほどなくあの、ラジオの御放送である。  長兄はその翌る日から、庭の草むしりをはじめた。私も手伝った。 「わかい頃には、」と兄は草をむしりながら、「庭に草のぼうぼうと生(は)えているのも趣(おもむ)きがあるとも思ったものだが、としをとって来ると、一本の草でも気に...
大菩薩峠 35 胆吹の巻 - 中里 介山
  • ...去って行くのに、未練たっぷりの二人はまだ立去りきれないで、馬鹿な面をして、お銀様の後ろ姿を見送っているばかりです。  こうして、お銀様の姿の小さくなるまで見送ってまだ立去りきれなかった二人が、また改めて面を見合わせて、 「ありゃ、このごろ、お城あとの地面が売れたそうだが――あのお城へ来る奥様じゃねえか」 「そうかも知れねえ」 「国中一番の大金持だって話だから――」 「そうだ――なら、お気の変らねえうちに売ってしまった方がいいかも知れねえ」  その時、二人とも、また逆さにころがり震動してお銀様のあとを追いかけ、 「おーい」 「もうし」 「もうし」 「御新造様(ごしんぞさま)―...
メーデーに歌う - 宮本 百合子
  • ...するだろう。紙や布もたっぷり買って種々様々の意匠をこらし、そこの職場の飾物もこしらえるだろう。そういうよろこびは、すべて、私たち日本の働く人民が、来年五月を迎えるまでの一年の間に、どれだけ自分たちの団結の力、組織の力をつよめ、日本を働いて生きるものの幸福のための社会にしたかということを照りかえして見せる鏡となるのである。  五月一日の日がくれかかるころ、うちへは、あちこちのメーデーの経験話がもちよられた。新宿駅前広場は、城北地区の解散場であったが、そちらの行進の先頭を切ったのは簡易保険局の女子職員で、この間モスクワのメーデーと写真に紹介されたとおり、奇麗な花束を一人一人が抱えて行進した。そし...
情景(秋) - 宮本 百合子
  • ...小さい口がよく動き たっぷりした頬に白粉があるだけ却って。 底本:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社    1981(昭和56)年5月30日初版発行    1986(昭和61)年3月20日第2版第1刷発行 初出:同上 入力:柴田卓治 校正:磐余彦 2004年2月15日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
花火 - 太宰 治
  • ...いですか。軍資金は、たっぷりです。あ、ちょっと失礼。」勝治は、れいの紙幣を右手に握ったままで姿を消した。  節子は、壁際に、からだを固くして坐った。節子は知りたかった。兄がいったい、どのような危い瀬戸際に立っているのか、それを聞かぬうちは帰られないと思っていた。有原は、節子を無視して、黙ってビイルを飲んでいる。 「何か、」節子は、意を決して尋ねた。「起ったのでしょうか。」 「え?」振り向いて、「知りません。」平然たるものだった。  しばらくして、 「あ、そうですか。」うなずいて、「そう言えば、きょうのチルチルは少し様子が違いますね。僕は、本当に、何もわからんのです。この家は、僕たちが...


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