ため息

 

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2009年11月28日 23:09:02
2010年01月9日 21:36:05
2009年12月6日 10:50:15
2009年12月7日 04:40:14
2009年12月5日 09:50:10

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豚吉とヒョロ子 - 夢野 久作
  • ...と、ヒョロ子もほっとため息をして、 「無茶先生が待っていらっしゃるでしょう」  と云いました。そうすると豚吉は何か一生懸命に考えておりましたが、やがて不意に飛び上って喜んで、 「そうだそうだ。うまいことを考えた。おれはちょっと行って来る」  と云ううちに宿屋を飛び出しました。そうしてやがて帰って来たのを見ると、市場から大きな馬と小さな豚を一匹買っております。 「サア、どうだ。馬と鹿なら似ているだろう。豚と猪(しし)も似ているだろう。だから、馬と鹿の背骨も、豚と猪(しし)の背骨も似ているに違いない。これでいいかどうか、無茶先生のところへ持って行って見ようではないか」  ヒョロ子もこれ...
二人の男と荷車曳き - 夢野 久作
  • ...しますと、荷車曳きはため息をして、 「それは大変です。ではこうしたらどうです。私がお弁当を上げますからそれを二人で食べて、それから私についてお出でなさい。そうしたらうまく勝負をつけて上げます」  二人は喜んでお弁当をたべて、荷車曳きについて行きました。  荷車曳きは二人を連れて市場に行くと、いつもの倍もその上に荷物を積んで、二人に言いました。 「この車のあとを押して下さい。先に疲れた方が負けです。私が審判官になります」  二人は一所懸命に押しました。それから何里も行くうちに二人はもう死にそうにつかれましたが、それでもやっとこさ向うへ着きました。  荷車曳きはいつもの倍もある荷物を売...
雪魔 - 海野 十三
  • ...。すると五助はかるくため息をついて、 「やっぱりもう知れわたっているんだな。だから僕は、こんなことをかくしておいても駄目だと、はじめにいったんだけれどね」 「五助ちゃん。何か悪いことをやっているのかい」  彦太は、心配になるものだから、遠慮なく聞いた。すると五助は目を丸くして、首を左右に振った。 「彦くんのことだから、何もかくさないで話をするけれどね、実は一造兄さんが久しく山の中にこもっているんだ」 「へえ、そうかい」 「一造兄さんは、雪の中に大きな穴を掘ってその中にこもっているんだ。そして休みなしにカンソクをしているんだよ」 「カンソク? それは何のこと」 「僕もよく知らない...
或日の大石内蔵助 - 芥川 竜之介
  • ...さけて、情なさそうにため息をした。        ―――――――――――――――――――――――――  それから何分かの後(のち)である。厠(かわや)へ行くのにかこつけて、座をはずして来た大石内蔵助は、独り縁側の柱によりかかって、寒梅の老木が、古庭の苔(こけ)と石との間に、的※(てきれき)たる花をつけたのを眺めていた。日の色はもううすれ切って、植込みの竹のかげからは、早くも黄昏(たそがれ)がひろがろうとするらしい。が、障子の中では、不相変(あいかわらず)面白そうな話声がつづいている。彼はそれを聞いている中に、自(おのずか)らな一味の哀情が、徐(おもむろ)に彼をつつんで来るのを意識し...
大宇宙遠征隊 - 海野 十三
  • ...  三郎は、ほっとため息をつきながら、すばやく身じたくをし、それから釣床の中を片づけて交替の艇夫がすぐ様(さま)ねられるように用意をした。そして急ぎ足で、小食堂の方へ階段をのぼっていったのだった。  小食堂には、先におきた艇夫たちと、それから非番の艇夫たちが、卓をかこんで、さかんにぱくついたり、茶をがぶがぶのんだり、それから煙草(たばこ)をぷかぷかふかしたり、まるで場末の小食堂とかわらない風景だった。  三郎が入っていくと、艇夫たちは、にんまりと眼で笑って、そのまま話をつづけるのだった。三郎は、並べられた朝食に手を出しながら、彼らのいうことを、聞くとはなしに耳をかたむけた。 「……とい...


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