ちゃんと

 

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「しっかりと」の砕けた言い方

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2009年12月18日 10:15:34
2010年02月1日 12:03:51
2010年01月30日 23:41:05
2009年12月25日 18:23:12
2009年10月20日 01:55:00

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大菩薩峠 35 胆吹の巻 - 中里 介山
  • ...め)っけものと、お雪ちゃんとしても、多少|危惧(きぐ)してかかったのでしょうけれども、それが存外物やわらかな手ごたえがあったものでしたから、まず安心していると、 「あれはね、あれは変人だよ」 と米友が、まず断案を頭から、たずねた人の真向(まっこう)へおろしてしまったには、お雪ちゃんも面喰いました。 「変人!」  変人だか、常人だか、それを聞くのではない。そんな断案は、人に聞かなくても一見すれば誰でもわかることで、ちょっと附合ってみさえすれば、お嬢様という人が――ここにお嬢様と呼ぶのは、かの有野村のお銀様の代名詞であることは申すまでもありません――常人でないことだけは、わからずには置かな...
一夕話 - 芥川 竜之介
  • ...二人とも木馬の上へ、ちゃんと跨(またが)っていたんだからな。今考えても莫迦莫迦(ばかばか)しい次第さ。しかしそれも僕の発議(ほつぎ)じゃない。あんまり和田が乗りたがるから、おつき合いにちょいと乗って見たんだ。――だがあいつは楽じゃないぜ。野口(のぐち)のような胃弱は乗らないが好(い)い。」 「子供じゃあるまいし。木馬になんぞ乗るやつがあるもんか?」  野口という大学教授は、青黒い松花(スンホア)を頬張ったなり、蔑(さげす)むような笑い方をした。が、藤井は無頓着(むとんじゃく)に、時々和田へ目をやっては、得々(とくとく)と話を続けて行った。 「和田の乗ったのは白い木馬、僕の乗ったのは赤い木...
犬と笛 - 芥川 竜之介
  • ...う。御姫様はこの奥にちゃんと、独りでいらっしゃいます。どうか御遠慮なく中へはいって、御つれになって下さいまし。」と、声をふるわせながら云いました。  そこで髪長彦は、御姉様の御姫様と三匹の犬とをつれて、洞穴の中へはいりますと、成程ここにも銀の櫛(くし)をさした、可愛らしい御姫様が、悲しそうにしくしく泣いています。  それが人の来た容子(ようす)に驚いて、急いでこちらを御覧になりましたが、御姉様(おあねえさま)の御顔を一目見たと思うと、 「御姉様。」 「妹。」と、二人の御姫様は一度に両方から駈けよって、暫くは互に抱(だ)き合ったまま、うれし涙にくれていらっしゃいました。髪長彦もこの気色(...
馬の脚 - 芥川 竜之介
  • ...が二缶(ふたかん)、ちゃんと具えつけてあるからである。  わたしは半三郎の家庭生活は平々凡々を極めていると言った。実際その通りに違いない。彼はただ常子と一しょに飯を食ったり、蓄音機(ちくおんき)をかけたり、活動写真を見に行ったり、――あらゆる北京中(ペキンじゅう)の会社員と変りのない生活を営(いとな)んでいる。しかし彼等の生活も運命の支配に漏(も)れる訣(わけ)には行(ゆ)かない。運命はある真昼の午後、この平々凡々たる家庭生活の単調を一撃のもとにうち砕(くだ)いた。三菱(みつびし)会社員忍野半三郎は脳溢血(のういっけつ)のために頓死(とんし)したのである。  半三郎はやはりその午後にも東単...
海のほとり - 芥川 竜之介
  • ...も見られていることはちゃんと意識しているんだからな。」 「意識していたって好いじゃないか。」 「いや、どうも少し癪(しゃく)だね。」  彼等は手をつないだまま、もう浅瀬へはいっていた。浪(なみ)は彼等の足もとへ絶えず水吹(しぶ)きを打ち上げに来た。彼等は濡れるのを惧(おそ)れるようにそのたびにきっと飛び上った。こう言う彼等の戯(たわむ)れはこの寂しい残暑の渚と不調和に感ずるほど花やかに見えた。それは実際人間よりも蝶(ちょう)の美しさに近いものだった。僕等は風の運んで来る彼等の笑い声を聞きながら、しばらくまた渚から遠ざかる彼等の姿を眺めていた。 「感心に中々勇敢だな。」 「まだ背(せ)...


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