なんだろう

 

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2010年02月4日 17:24:28
2009年12月13日 21:40:29
2009年12月15日 20:14:16
2010年02月6日 12:45:18
2009年10月19日 03:32:27

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「なんだろう」を含む小説

花火 - 太宰 治
  • ...な、しつっこいお芝居なんだろう。節子は顔を赤くして、そうして仕方なしに笑った。靴を脱ぎながら、堪えられぬ迄(まで)に悲しかった。こんどもまた、兄に、だまされてしまったのではなかろうかと、ふと思った。  けれども二人ならんで廊下を歩きながら、 「持って来たか。」と小声で言われて、すぐに、れいの紙幣を手渡した。 「一枚か。」兇暴な表情に変った。 「ええ。」声を出して泣きたくなった。 「仕様がねえ。」太い溜息をついて、「ま、なんとかしよう。節子、きょうはゆっくりして行けよ。泊って行ってもいいぜ。淋しいんだ。」  勝治の部屋は、それこそ杯盤狼藉(はいばんろうぜき)だった。隅に男がひとりいた...
一夕話 - 芥川 竜之介
  • ...「君がつれて行った時なんだろう、和田がその芸者に遇(あ)ったというのは?」 「早まっちゃいけない。誰が和田なんぞをつれて行くもんか。――」  藤井は昂然(こうぜん)と眉を挙げた。 「あれは先月の幾日だったかな? 何でも月曜か火曜だったがね。久しぶりに和田と顔を合せると、浅草へ行こうというじゃないか? 浅草はあんまりぞっとしないが、親愛なる旧友のいう事だから、僕も素直に賛成してさ。真(ま)っ昼間(ぴるま)六区(ろっく)へ出かけたんだ。――」 「すると活動写真の中にでもい合せたのか?」  今度はわたしが先くぐりをした。 「活動写真ならばまだ好(い)いが、メリイ・ゴオ・ラウンドと来ている...
半七捕物帳 06 半鐘の怪 - 岡本 綺堂
  • ...出した。 「おや、なんだろう」  よぼよぼしている婆さんを引っ張っているので、お倉はすぐに逃げ出すわけにも行かなかったが、気丈な彼女は闇の底をじっと透かしてその正体を見定めようとする間もなく、怪しい物は背をぬすむように身を伏せて来て、いきなりお倉の腰に取り付いた。 「何をしやあがる」  一度は手ひどく突き退けたが、二度目には帯を取られた。ゆるんだ帯がずるずると解けてゆくので、お倉は少しあわてた。彼女は大きい声で人を呼んだ。婆さんも皺枯れ声をあげて救いを叫んだ。その声を聞き付けて、町内の者が駈けてくる足音に、怪しい物の方でも慌てたらしく、かれはお倉の右の頬を引っ掻いて逃げた。お倉は二、三...
半七捕物帳 08 帯取りの池 - 岡本 綺堂
  • ...せここへはいるつもりなんだろうから、おれ達も附き合ってもう一度引っ返そうじゃねえか」 「でも、それじゃあんまりお気の毒ですから」 「なに、構わねえ。さあ、おれが案内者になるぜ」  半七は先に立って、茗荷屋へ再びはいった。好い加減に酒や肴をあつらえて、お登久と妹に飯を食わせてやったが、やがて時分を見て彼はお登久を別の小座敷へ連れて行った。 「ほかじゃあねえが、今の古着屋の息子の一件だが……。おめえも俺にたのむ以上は、なにもかも打明けてくれねえじゃあ、どうも水っぽくて仕事がしにくいんだが……」  にやにや笑いながらその顔をのぞき込まれて、お登久は少し酔っている顔をいよいよ紅くした。彼女は...
悟浄出世 - 中島 敦
  • ...、「どうして俺はこうなんだろう」とか、「もうだめだ。俺は」とか、ときとして「俺は堕天使(だてんし)だ」とか。  当時は、妖怪に限らず、あらゆる生きものはすべて何かの生まれかわりと信じられておった。悟浄がかつて天上界(てんじょうかい)で霊霄殿(りょうしょうでん)の捲簾(けんれん)大将を勤めておったとは、この河底で誰言わぬ者もない。それゆえすこぶる懐疑的な悟浄自身も、ついにはそれを信じておるふりをせねばならなんだ。が、実をいえば、すべての妖怪(ばけもの)の中で渠(かれ)一人はひそかに、生まれかわりの説に疑いをもっておった。天上界で五百年前に捲簾大将をしておった者が今の俺になったのだとして、さて、...


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