はるか

 

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2010年01月19日 10:51:22
2010年01月19日 16:56:21
2010年01月20日 10:26:22
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2009年12月11日 20:51:01

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観画談 - 幸田 露伴
  • ...って来て、一水|遥(はるか)に遠く巨巌の下に白泡(しらあわ)を立てて沸(たぎ)り流れたりした。或|場処(ばしょ)は路が対岸に移るようになっているために、危(あやう)い略※(まるきばし)が目の眩(くるめ)くような急流に架(かか)っているのを渡ったり、また少時(しばらく)して同じようなのを渡り反(かえ)ったりして進んだ。恐ろしい大きな高い巌(いわ)が前途(ゆくて)に横たわっていて、あのさきへ行くのか知らんと疑われるような覚束(おぼつか)ない路を辿(たど)って行くと、辛(かろ)うじてその岩岨(いわそば)に線(いと)のような道が付いていて、是非なくも蟻(あり)の如く蟹(かに)の如くになりながら通り過ぎ...
あの頃の自分の事 - 芥川 竜之介
  • ...かさまにした方が遙(はるか)に画らしくなるもののあつたのは、今でもよく覚えてゐる。その後松岡は久米が宮裏へ移ると共に、本郷五丁目へ下宿を移した。さうして今でもそこにゐて、釈迦伝(しやかでん)から材料を取つた三幕物の戯曲を書いてゐた。  我々四人は、又久米の手製の珈琲(コオヒイ)を啜りながら、煙草の煙の濛々(もうもう)とたなびく中で、盛にいろんな問題をしやべり合つた。その頃は丁度武者小路実篤氏が、将(まさ)にパルナスの頂上へ立たうとしてゐる頃だつた。従つて我々の間でも、屡(しばしば)氏の作品やその主張が話題に上つた。我々は大抵、武者小路氏が文壇の天窓を開け放つて、爽(さわやか)な空気を入れた事...
山椒大夫 - 森 鴎外
  • ...(しわ)が寄り、目ははるかに遠いところを見つめている。そして物を言わない。日の暮れに浜から帰ると、これまでは弟の山から帰るのを待ち受けて、長い話をしたのに、今はこんなときにも詞少(ことばすく)なにしている。厨子王が心配して、「姉えさんどうしたのです」と言うと「どうもしないの、大丈夫よ」と言って、わざとらしく笑う。  安寿の前と変ったのはただこれだけで、言うことが間違ってもおらず、することも平生(へいぜい)の通りである。しかし厨子王は互いに慰めもし、慰められもした一人の姉が、変った様子をするのを見て、際限なくつらく思う心を、誰に打ち明けて話すことも出来ない。二人の子供の境界(きょうがい)は、前...
幻談 - 幸田 露伴
  • ...なって江戸の方|遥(はるか)にチラチラと燈(ひ)が見えるようになりました。吉は老いても巧いもんで、頻(しき)りと身体(からだ)に調子をのせて漕ぎます。苫(とま)は既に取除(とりの)けてあるし、舟はずんずんと出る。客はすることもないから、しゃんとして、ただぽかんと海面(うみづら)を見ていると、もう海の小波(さざなみ)のちらつきも段々と見えなくなって、雨(あま)ずった空が初(はじめ)は少し赤味があったが、ぼうっと薄墨(うすずみ)になってまいりました。そういう時は空と水が一緒にはならないけれども、空の明るさが海へ溶込(とけこ)むようになって、反射する気味が一つもないようになって来るから、水際(みずぎ...
些細なやうで重大な事 - 幸田 露伴
  • ...数多いものであるが、はるかに静的である。  例えば、此処に茶碗がある、茶卓がある、土瓶がある、鉄瓶があるといふ如く、此等の物も実に測り知られざる数であるが、兎に角我心以外の物であつて、所謂物質といふ言葉で尽されるもので、その一箇一箇は固定してゐる。勿論、物質そのものも変化せぬではない。水が湯となり氷となるが、人生の事情の多端錯雑、変幻極まりなきに比べてはるかに簡単であり、したがつて物に接するは、事に処するよりも単純であるが、それでも本当に物に接するといふことに徹底するには、大分の知慮分別と、鍛練修業を必要とする。  然し、物に接する事がよく出来ぬ位では、世に立ち人事百般に処するは、なほ能(...

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