ふたば

 

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2009年10月23日 01:36:19
2009年10月27日 19:01:02
2009年10月21日 18:26:12
2009年10月23日 04:10:58
2009年10月23日 05:15:00

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菊人形 - 宮本 百合子
  • ...活人形大喝采一の谷はふたば軍記! 店々で呼び合う声と広告旗、絵看板、楽隊の響で、せまい団子坂はさわぎと菊の花でつまった煙突のようだった。白と黒の市松模様の油障子を天井にして、色とりどりの菊の花の着物をきせられた活人形が、芳しくしめっぽい花の香りと、人形のにかわくささを場内に漲らせ、拍子木につれてギーとまわる廻り舞台のよこに、これも出方姿の口上がいて、拍子木の片方でそっちを指しながら、右にひかえましたる乃木将軍というような説明をした。ノギ将軍はすべての写真にあるような顔をした人形で、黄菊・白菊の服を着ていた。ステッセル将軍は、ただ碧い眼に赤い髭で、赤っぽい小菊の服を着せられていた。  往来から...
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝 - 三遊亭 円朝
  • ...ゝか)い時分に二晩(ふたばん)留(と)め、又|打(うち)かえって寒くなり、雨に当り、いきれましたゆえ、臭気|甚(はなはだ)しく、鼻を撲(う)つばかりですから、 車「フン/\、おや旦那え/\」 又「なんだ、急いで遣(や)ってくれ」 車「なんだか酷(ひど)く臭(くさ)いねえ、あゝ臭い」 又「なんだ」 車「何だか知んねえが誠に臭い」  と云われ、又作はぎっくりしましたが、云い紛(まぎ)らせようと思い、 又「詰(つま)らん事をいうな、此の辺は田舎道だから肥(こい)の臭(にお)いがするのは当然(あたりまえ)だわ」 車「私(わし)だって元は百姓でがんすから、肥(こい)の臭(くさ)いのは知っ...
花のいろ/\ - 幸田 露伴
  • ...ね)やら朝顔の二葉(ふたば)土を離れて、我がやどすてぬといへる発句の趣向をあらはす。日暮々々に水そゝげば此草とりつく便(たより)あるに任せて蔓をのばし、はや六月の初め、ひと花咲きそめて白き※に露も猶をかしう七夕の名を捨てぬしるしを見(あらは)す。これに心を寄せていつしか我が癖の朝寐を忘れ、紐とく花の姿見んと蚊帳を離れて一ぷくの煙草吸ふに、心嬉しさいふばかりなし。手づから井の水を汲みあげ、寐顔の※ひを洗ひ捨てゝ四方山(よもやま)を見るに、さりとは口惜しや一銭つかはで是ほど面白く風情ありしことを知らず、もたれたる遊びに金銭を費して無益の年月を送りけるよと、今ぞ心のほこりを掃ひける。それより起き慣れ...
アインシュタイン - 寺田 寅彦
  • ...もうこの時から双葉(ふたば)を出し初めていたのである。  彼の公人としての生涯の望みは教員になる事であった。それでチューリヒのポリテキニクムの師範科のような部門へ入学して十七歳から二十一歳まで勉強した。卒業後彼をどこかの大学の助手にでも世話しようとする者もあったが、国籍や人種の問題が邪魔になって思わしい口が得られなかった。しかし家庭の経済は楽でなかったから、ともかくも自分で働いて食わなければならないので、シャフハウゼンやベルンで私教師を勤めながら静かに深く物理学を勉強した。かなりに貧しい暮しをしていたらしい。その時分の研学の仲間に南ロシアから来ている女学生があって、その後一九〇三年にこの人と...
竜潭譚 - 泉 鏡花
  • ...ば、年つもりて、嫩(ふたば)なりし常磐木(ときわぎ)もハヤ丈(たけ)のびつ。草|生(お)ひ、苔(こけ)むして、いにしへよりかかりけむと思ひ紛(まが)ふばかりなり。  あはれ礫(つぶて)を投ずる事なかれ、うつくしき人の夢や驚かさむと、血気なる友のいたづらを叱(しか)り留(とど)めつ。年若く面(おもて)清(きよ)き海軍の少尉候補生は、薄暮暗碧(はくぼあんぺき)を湛(たた)へたる淵(ふち)に臨みて粛然(しゆくぜん)とせり。 底本:「鏡花短篇集」岩波文庫、岩波書店    1987(昭和62)年9月16日第1刷発行 底本の親本:「鏡花全集 第三卷」岩波書店    1941(昭和16...


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