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2009年12月8日 21:36:10
2009年12月14日 22:00:25
2009年12月9日 05:45:00
2009年11月19日 02:40:01
2009年12月8日 21:40:04

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大菩薩峠 35 胆吹の巻 - 中里 介山
  • ...なかなか捕まえられるもんじゃござんせん、親鳥にでも見つかろうものなら、今度はあの爪で上の方へ……命がけの仕事なんでがすが、でも、親鳥は留守でござんしてなあ」 「そうして、お前さんたち、せっかくつかまえたこの鳥を、これからどうしようというの」 「さあ――」 と二人が、お銀様から尋ねられて、改めて面(かお)を見合わせましたが、 「うちへ連れて行って飼って置きてえと思うんでがす」 「そうですか、餌(えさ)には何をやるつもり?」 と、お銀様から畳みかけられて、二人はまた面を見合わせてしまい、 「さあ――」 「何を食べさせて置きますか」 「そうだなあ――何をったって、こちとらの身分じゃ...
ビジテリアン大祭 - 宮沢 賢治
  • ...人類の一万分一もあるもんじゃない。やっぱりあたり前の人間には肉類は食料として滋養(じよう)も多く美味である。ビジテリアン諸氏が折角(せっかく)菜食を実行し又宣伝するのを見た処(ところ)で感服はしても容易に真似(まね)はしない。則ち肉類の需要が減ずるものでもなし又私たちの組合がこわれたり会社が破産したりするものではない。だから一向反対宣伝も要(い)らなければこの軽業(かるわざ)テントの中に入って異教席というこの光栄ある場所に私が数時間|窮屈(きゅうくつ)をする必要もない。然しながら実は私は六月からこちらへ避暑(ひしょ)に来て居(お)りました。そしてこの大祭にぶっつかったのですから職業|柄(がら)...
田舎教師 - 田山 花袋
  • ... 「弱いことを言うもんじゃないよ」 「君のようだといいけれど……」 「僕がどうしたッていうんだ?」 「僕は君などと違ってラヴなどのできる柄(がら)じゃないからな」  清三は郁治をいろいろに慰(なぐさ)めた。清三は友を憫(あわれ)みまた己(おのれ)を憫んだ。  いろいろな顔と事件とが眼にうつっては消えうつっては消えた。路には榛(はん)のまばらな並木やら、庚申塚(こうしんづか)やら、畠(はた)やら、百姓家やらが車の進むままに送り迎えた。馬車が一台、あとから来て、砂煙(すなけむり)を立てて追(お)い越(こ)して行った。  郁治の父親は郡視学であった。郁治の妹が二人、雪子は十七、しげ子は...
半七捕物帳 02 石灯籠 - 岡本 綺堂
  • ...降りすることが出来るもんじゃあない。よほど身体の軽い奴でなけりゃあならないと思っているうちに、ふいと軽業師ということを思い付いたんです。女の軽業師は江戸にもたくさんありません。そのなかでも両国の小屋に出ている春風小柳という奴はふだんから評判のよくない女で、自分よりも年の若い男に入れ揚げているということを聞いていましたから、多分こいつだろうとだんだん手繰って行くと、案外に早く埒が明いてしまったんです。金次という奴は伊豆の島へやられたんですが、その後なんでも赦(しゃ)に逢って無事に帰って来たという噂を聞きました。  菊村の店では番頭の清次郎を娘の聟にして、相変らず商売をしていましたが、いくら老舗...
半七捕物帳 05 お化け師匠 - 岡本 綺堂
  • ...。芝居や講釈のようなもんじゃあありませんよ。ぐずぐずしていると、まったく引っぱたくんですよ」 「それで其の男は白伏したんですか」と、わたしは訊いた。 「煙(けむ)にまかれて、みんなべらべら申し立てましたよ。そいつは元は上野の山内(さんない)の坊主で、歌女寿よりも年下なんですけれども、女に巧くまるめ込まれて、とうとう寺を開いてしまって、十年ほど前から甲州の方へ行って還俗(げんぞく)していたんですが、故郷忘じ難しで江戸が恋しくなって、今度久し振りで出て来て、早速歌女寿のところへ訪ねて行くと、女は薄情だから見向きもしない。おまけで経師職の生若(なまわけ)え伜なんぞを引っ張って来たのを見たもんだか...


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