やりとり

 

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2010年02月1日 16:16:08
2009年10月23日 03:40:13
2009年10月26日 16:12:02
2009年12月14日 03:40:30
2009年12月14日 14:16:12

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大菩薩峠 35 胆吹の巻 - 中里 介山
  • ...渡しをしたり、受取をやりとりしたりすることは容易でありませんから、その仕事をひとつ、あなたに引受けていただきたいと思います。つまり、この屋敷の勘定方、会計方をあなたにお頼みしたいのですが」 「まあ、そんな大役がわたしにつとまりましょうかしら」 「いいえ――ただ、お金を少し預かっていただいて、その出入りを記して置いていただけばよろしいのです。そうして下さると、わたしが助かります。わたしはまた関守さんを相手に、この古館(ふるやかた)を新しくするいろいろの設計や、田畑の開墾や、人の出入りなどに気を配らなければなりませんから」 「ずいぶんお忙しくっていらっしゃいましょう、それならば、わたしでお役...
赤耀館事件の真相 - 海野 十三
  • ...とで変に皮肉な言葉のやりとりをしているのを一二度、耳にしたことがございました」 「いや、よく判りました。おっつけ勝見を呼び出しますから、一層事実がわかることでしょう」  尾形警部は、その上で、笛吹川画伯や兄や私について、詳細をきわめた質問をしたそうです。百合子は、これから力になって貰いたいと思う勝見に、香(かんば)しくない疑惑のあるのを情けないことに思いました。この上は、もはや、印度(インド)洋あたりを航海している筈の私の帰朝の一日も早いことを祈らずにはいられなかったのです。しかし彼女は始めて私に会うわけなのですから、私という男がどんな人間であるかも判りかね、幾分の不安を伴うのでありました...
壊滅の序曲 - 原 民喜
  • ...て、ささやかな愛情のやりとりをすることに、気を紛らすのであつた。半年前から知り合ひになつた近所の新婚の無邪気な夫妻もたまらなく好意が持てたので、順一が五日市の方へ出掛けて行つて留守の夜など、康子はこの二人を招待して、どら焼を拵へた。燈火管制の下で、明日をも知れない脅威のなかで、これは飯事遊のやうに娯しい一ときであつた。  ……本家の台所を預かるやうになつてからは、甥の中学生も「姉さん、姉さん」とよく懐いた。二人のうち小さい方は母親にくつついて五日市町へ行つたが、煙草の味も覚えはじめた、上の方の中学生は盛場の夜の魅力に惹かれてか、やはり、ここに踏みとどまつてゐた。夕方、三菱工場から戻つて来ると...
智恵子抄 - 高村 光太郎
  • ...必ずそこに大きな愛のやりとりがいる。それは神の愛である事もあらう。大君の愛である事もあらう。又実に一人の女性の底ぬけの純愛である事があるのである。自分の作つたものを熱愛の眼を以て見てくれる一人の人があるといふ意識ほど、美術家にとつて力となるものはない。作りたいものを必ず作り上げる潜力となるものはない。製作の結果は或は万人の為のものともなることがあらう。けれども製作するものの心はその一人の人に見てもらひたいだけで既に一ぱいなのが常である。私はさういふ人を妻の智恵子に持つてゐた。その智恵子が死んでしまつた当座の空虚感はそれ故殆ど無の世界に等しかつた。作りたいものは山ほどあつても作る気になれなかつた...
大菩薩峠 39 京の夢おう坂の夢の巻 - 中里 介山
  • ...は、何時でも手早い「やりとり」が交わされることになっていた。  職工はよく仕事をしながら、次の持場にいる女と夜会う約束をするために、コンヴェイヤーに乗って来る罐詰に、 「ハシ、六」  と書いてやる。男は手先きだけ動かしながら、その罐が機械の向うかげにいる女の前を通って行くのを見ている。女はチラッと見つけると、それを消して、そして男に微笑(ほほえ)んでみせる。  ――「六時、何時もの橋のところ」というのが、その意味だった。そういうのが幾組もある。  森本は顔をしかめた。こういう中から一体自分たちの仕事の仲間になってくれるようなものが、何人出るのだ。それを思うと、胸の下が妙に不安になり、...


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