ケチケチ

 

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2009年05月29日 00:51:03
2009年10月20日 00:50:00
2009年10月26日 20:15:01
2009年11月24日 00:36:17
2009年11月24日 00:36:18

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「ケチケチ」を含む小説

ふもれすく - 辻 潤
  • ...あった。愚劣で単調なケチケチした環境に永らく圧迫されて圧結していた感情が、時を得て一時に爆発したに過ぎなかったのだ。自分はその時思う存分に自分の感情の満足を貪り味わおうとしたのであった。それには洗練された都会育ちの下町娘よりも熊襲の血脈をひいている九州の野性的な女の方が遙かに好適であった。  僕はその頃染井に住んでいた。僕は少年の時分から染井が好きだったので、一度住んでみたいとかねがね思っていたのだが、その時それを実行していたのであった。山の手線が出来始めた頃で、染井から僕は上野の桜木町まで通っていたのであった。僕のオヤジは染井で死んだのだ。だから今でもそこにオヤジの墓地がある。森の中の崖の...
春の枯葉 - 太宰 治
  • ...ったいま買って来い。ケチケチするな。鯛(たい)でも鮪(まぐろ)でも、漁師の家にあるものを全部を買って来い。ついでに甚兵衛(じんべえ)のところへ寄って、このサントリイウイスキイがまだ残っていたら、もう一升ゆずってもらって来い。これからまた僕は飲み直すんだ。そうして、ぜひとも、お母さんとお前に、肴を食べてもらうんだ。 (節子)(角封筒のほうには目もくれず、黙ってうなだれている。やがて静かに面を挙げて)あの、お伺(うかが)いしたい事がございます。 (野中)(たじろぎ)何だ。何か文句があるのか。 (節子)(緊張した声で)あなたは、いったい、……。 この時、舞台|下手(しもて)より庭...
近眼芸妓と迷宮事件 - 夢野 久作
  • ...ている。金兵衛は相当ケチケチした親方らしいが、それでも人使いが上手(うま)かったのだろう。怨んでいる人間なんか一人も居ないらしいのだ。  コイツは又迷宮入りかな……といった感じが、そんな取調(とりしらべ)の最中にピンと頭へ来たがね。  しかし何しろ九百何円の金がなくなっている以上、殺人強盗という見込みなんだから事が重大だ。しかも、よっぽど前から金兵衛の日常の癖や何かを研究して知っている人間で、相当の腕力と元気のある奴だ。殊に日が暮れているとはいえ人家や、電車道に近い薄明るい処で、これだけの思い切った仕事を遣(や)っ付(つ)けている以上、生やさしい度胸ではない。事によると前科者かも知れない…...
蟹工船 - 小林 多喜二
  • ... 別な方から、 「ケチケチすんねえ、何んだ、飯の一杯、二杯! なぐってしまえ!」唇を尖(と)んがらした声だった。 「偉い偉い。そいつを浅の前で云えれば、なお偉い!」  皆は仕方なく、腹を立てたまま、笑ってしまった。  夜、余程過ぎてから、雨合羽を着た監督が、漁夫の寝ているところへ入ってきた。船の動揺を棚の枠(わく)につかまって支(ささ)えながら、一々漁夫の間にカンテラを差しつけて歩いた。南瓜(かぼちゃ)のようにゴロゴロしている頭を、無遠慮にグイグイと向き直して、カンテラで照らしてみていた。フンづけられたって、目を覚ます筈がなかった。全部照し終ると、一寸立ち止まって舌打ちをした。――どう...
旧聞日本橋 20 西川小りん - 長谷川 時雨
  • ...っている。チビチビ、ケチケチ、ならしにしてなまけているのはいけない。自分ばかり愛すと物惜みにもなる。私の母はよく呟(つぶや)いた。 「あのやかましい祖母(おばあ)さんに、十八年も仕えるなんて、なまやさしい辛棒じゃない。」  けれど、また静かに祖母の長い間の教えを思出すと、 「だけれど、あの方にやかましく言われなければ、私なんぞは、それこそなんにも分らなかったろう。」  それはたしかにそうで御座いましょうと私は言う。あの木魚のおじいさん(前出)と、そのおかみさん(前出)の子で、十三、四に、お前浜(まえはま)一帯、お旗本、士族といわず、漁師までびっくりさせた勇敢な汐汲(しおく)み少女(前出...


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