コスモス

 

コスモス ( こすもす )     コスモスについてまとめて読む

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「コスモス」を含むウィキ

2009年05月27日 22:15:30
2009年12月4日 20:22:53
2010年01月3日 20:21:02
2010年01月27日 23:06:21
2010年01月23日 04:20:05

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「コスモス」を含む小説

錯覚した小宇宙 - 辻 潤
  • ...個の「小宇宙(ミクロコスモス)」であるという思想は別段珍らしい考え方ではない。禅家では芥子粒の中に須弥山さえ入っている。これは比喩だが、電子の中にひょっとしたら全宇宙が包まれているのかも知れないのだ。  自分は少年の時分からひどく空想癖が強く勿論、妖怪変化の類が好きだった。長ずるに及んで神秘家になったところで別段不思議ではあるまい。しかし、なぜ自分がロマンチケルであるかということは説明のしようもない。  自分は近頃では益々理論というものの如何に無価値なものであるかを痛切にかんじるようになって来た。但し、麻雀が好きだという位な意味で理論を弄ぶことの好きな人達を別段咎めようとは思わない。世に真...
舞馬 - 牧 逸馬
  • ...ば、横の露路に咲いたコスモスのおそ咲きに絡まる。 「入湯の際(きわ)だがね、このコスモスてえ花は――」と峰吉は矢鱈(やたら)に人をつかまえて講釈をするのだ。コスモス――何という寂然たる病的な存在だろう。こいつを土に倒しておくと、茎から白い根が生える。まるで都会の恋人の神経みたいな。と、もし峰吉に表現の能力があったら言ったかも知れない。そして、湯に浮んだ一筋の毛をゆらら、ゆららと動かすことによって、窓から映っている蒼空の色を砕く。とにかく、俳境(はいきょう)のようなものを自得しつつある峰吉だった。だから、峰吉は峰吉以外の何ものでもなかったし、またこの眠っている町の消防の副小頭以外の何ものでもあ...
台風 - 与謝野 晶子
  • ...戸の間から庭を覗いてコスモスもダアリヤも折れて仕舞つたと言つて居る。劇しい風雨の音が山中で聴いて居るやうである。  台風と云ふ新語が面白い。立秋の日も数日前に過ぎたのであるから、従来の慣用語で云へば此|吹降(ふきぶり)は野分である。野分には俳諧や歌の味はあるが科学の味がない。勿論「野分の又の日こそ甚(いみ)じう哀れなれ」と清少納言が書いた様な平安朝の奥ゆかしい趣味は今の人にも伝はつて居るから、野分と云ふ雅(みや)びた語の面白味を感じないことは無いが、それでは此吹降に就ての自分達の実感の全部を表はすことが不足である。近代の生活には科学が多く背景になつて居る「呂宋を経て紀伊の南岸に上陸し、日...
落ちてゆく世界 - 久坂 葉子
  • ...いけれど」  私はコスモスが枯れたままつっこんであるペルシャの青い壺に、その菊を活けました。白いはなびらときいろい芯とがこの青い壺にはよくうつります。柔い丸みの壺の肌を、兄は大変好んでいて、売れば随分の価になるものでしたけれど、兄のためにおいてあるのでした。 「兄様、父様に輸血をしたの」 「父様随分おわるいの?」 「そんなでもないのよ、いつもの如くなの。雪子の五百円也の血……、ふふ」  私は白いお皿を思い出して笑いました。 「五百円って?」 「売ったのよ、血を……」 「え、お前、父様に? そして五百円受けとったの?」 「いけない? 雪子、それみな使ったわ、今度ん時は兄様、モツ...
かめれおん日記 - 中島 敦
  • ...の面に浮いて見える。コスモスが二輪、柵に沿つてちゞれながら咲殘つてゐる。海は靄ではつきりしないが、巨きな汽船(ふね)達の影だけは直ぐに判る。時々ボー/\と汽笛が響いて來る。  代官坂の下から、黒衣を被(かづ)いた天主教の尼さんが、ゆつくり上つて來る。近附いた時に見ると、眼鏡をかけた・鼻の無闇に大きな・醜い女だつた。  外人墓地にかゝる。白い十字架や墓碑の群がつた傾斜の向ふに、増徳院の二本銀杏が見える。冬になると、裸の梢々が澁い紫褐色にそゝけ立つて、ユウゴウか誰か古い佛蘭西人の頬髯をさかさまにした樣に見えるのだが、今はまだ葉もほんの少しは殘つてゐるので、其の趣は見られない。  入口の印度人...


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