サイパン

 

サイパン ( さいぱん )     サイパンについてまとめて読む

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2009年10月23日 08:55:00
2009年12月6日 06:40:05
2009年12月5日 00:55:03
2009年10月20日 00:35:28
2010年01月25日 17:10:11

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「サイパン」を含む小説

白痴 - 坂口 安吾
  • ...ラバウルを通りこしてサイパンに上陸していた。「サイパン決戦!」企画会議も終らぬうちにサイパン玉砕、そのサイパンから米機が頭上にとびはじめている。「焼夷弾(しょういだん)の消し方」「空の体当り」「ジャガ芋の作り方」「一機も生きて返すまじ」「節電と飛行機」不思議な情熱であった。底知れぬ退屈を植えつける奇妙な映画が次々と作られ、生フィルムは欠乏し、動くカメラは少なくなり、芸術家達の情熱は白熱的に狂躁し「神風特攻隊」「本土決戦」「ああ桜は散りぬ」何ものかに憑(つ)かれた如く彼等の詩情は興奮している。そして蒼(あお)ざめた紙の如く退屈無限の映画がつくられ、明日の東京は廃墟になろうとしていた。  伊沢の...
水鳥亭 - 坂口 安吾
  • ...信派であった。  サイパン戦況不利の報に、母と子はいち早く荷物の疎開をはじめた。  信子が着古した衣類をせっせと荷造りしているのを見て、克子が言う。 「そんなもの、持ってって、どうするのよ」 「これだって、まだ着れますよ。あなたのためにもさ。いずれ役に立ちますよ」 「私、そんなもの、着やしない」  娘は目を白くして、舌打ちした。 「衣裳道楽の大伯母さまが、一生かかっておあつめになった美術品のような衣類を、そっくり私に下さるというのに。そんなもの、女中だって着やしない」 「モッタイないことを言うんじゃありませんよ。これはみんな私がお嫁入りのとき、持ってきた物なのよ。それをアレコレ...
年譜 - 宮本 百合子
  • ...ぎがはじまった。七月サイパン島で全員戦死の発表が行われ、侵略戦争の現実の姿がむき出されはじめた。この月に東條内閣は辞職して小磯、米内の協力内閣ができた。この年のはじめ国民総動員が行われ十七歳以上を兵役に編入することにした。次第に破局に近づくけいれんがあらわれはじめた。 弟の家族は疎開した。私が残った。八月にパリが陥落した。アンドレ・モーロワの『フランス敗れたり』が日本でひろく読まれたのは、これから間もない頃であった。この本は政界裏のぞき的なサロンゴシップで真にフランスの悲劇と人民の反ファシズム闘争を反映したものではなかった。 一九四五年(昭和二十年) 一月三十日東京に本式の空...
もう軍備はいらない - 坂口 安吾
  • ...ぶっていたね。  サイパンだのオキナワだのイオー島などで、まるで島の害虫をボクメツするようにして人間が一かたまりに吹きとばされても、それが戦争なんだ。  私もあのころは生きて再び平和の日をむかえる希望の半分を失っていた。日本という国と一しょにオレも亡びることになるだろうとバクゼンと思いふけりながら、終戦ちかいころの焼野原にかこまれた乞食小屋のような防空壕の中でその時間を待つ以外に手がなかったものだ。三発目の原子バクダンがいつオレの頭上にサクレツするかと怯えつづけていたが、原子バクダンを呪う気持などはサラサラなかったね。オレの手に原子バクダンがあれば、むろん敵の頭の上でそれをいきなりバク...
わが戦争に対処せる工夫の数々 - 坂口 安吾
  • ...バウルから突如としてサイパンがやられる。私は映画屋のともかく片隅の一員で試写室でニュース映画から、専務の部屋で専務から、いくらか時代の空気を見聞して、それだけが私の時代との接触で、あとの一週間の六日間はたいがい碁会所で碁を打つてゐる。けれども日本はもう駄目だといふことは私のやうな者の目にも先づ明かで、やがて日本は廃墟となる、その中で否応なく立籠らねばならないので、軍部の一ツ文句ではないけれども最悪の事態環境の中で困苦欠乏にたへる精神でなくて私の方の考へでは肉体が、ともかく最後まで生き残りうる条件だと考へた。  私は二ヶ年つゞけて海へ入りびたつたので、夏になると水へもぐりたくて堪らない。けれど...


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