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2010年01月3日 14:41:07
2009年05月23日 02:20:33
2009年12月22日 23:10:53
2010年01月6日 12:02:35
2010年02月6日 15:26:20

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繻珍のズボン - 宮本 百合子
  • ...一部が、文学の本質、ジャンル等についての西洋学説が日本に紹介された最初のものであったということを本間久雄氏著「男女文学史」で知ったことも感興をひいた。明治七年と云えば福沢諭吉は四十一歳、「学問のすゝめ」を出した二年後であり、祖父は四十六歳。津田真道が「開化を進る方法を論ず」、加藤弘之「国体新論」、西周は「知説」のほかに「致知啓蒙」、福沢諭吉は「文明論の概略」、祖父は明治八年に「泰西史鑑」というものを独・物的爾著から重訳して出している。  いずれも当時の進歩的学者であったし、年輩も既に四十歳を越した人々がそれだけ心を合わせて兎に角一つの啓蒙雑誌を発刊したところ、何とも云えぬ明治というものの若々...
戯曲講座 - 岸田 国士
  • ...の伝統的分類と新しいジャンルの決定など、触れてみたい問題は沢山あるのである。  そして、次に、劇芸術家の素質又は天分の成長に欠くべからざる「劇的感覚の訓練」を、あらゆる方面からの試みをやつてみたいのである。これは主として、感受性の発展に重心をおき、観察と想像の両面から、現実への興味のもち方と、舞台的|幻象(イメエジ)の描き方を体得させるもので、戯曲の主題、結構、文体を通じて、この感覚の有無強弱が、決定的にその価値を支配するものだからである。  その試みは、具体案として、様々な方法が考へられるが、最も有効な一つは、いふまでもなく、名優の演技に接しるといふことである。これから新しい戯曲を書かう...
劇的伝統と劇的因襲 - 岸田 国士
  • ...あるが、文芸の種目(ジャンル)に関して、聊かも定見のないことを暴露するに至つては、甚だ心細い。  今日文芸批評の筆を取る人々のうちで、自分には詩の批評はできないと公言し、または、無暗にさうきめてかかつてゐる人が多いやうである。そして、世間は勿論、文壇のうちでさへ、誰もそれを不思議だと云はず、「詩が解る」といふことは、「文学が解る」といふことのうちにはひるのだとは信じてゐないやうである。  従つて戯曲なども同様に、所謂批評家の批評を受けずにすむかといへば、さうではなく往々「小説が解れ」ば「戯曲も解る」ものと思ひ込んでゐるらしい批評家のとんでもない評価を受けるのである。この理窟がどうも僕には解...
これからの戯曲 - 岸田 国士
  • ...は戯曲で、それぞれ、ジャンル(様式)としての進化を遂げなければならないからである。故に、「これからの戯曲」は「これからの文学」なる一般特質を有つであらうと同時にその特質と並んで、別に一つの特質を示さなければならないことになるのである。  私は、与へられた問題を、かく狭義に解釈して、「これからの戯曲」が「これまでの戯曲」から、如何なる点で区別さるべきかを述べてみることにする。  先づ、それがためには、「これまでの戯曲」とはどんなものであるか、それをはつきりさせておかなければならないが、元来、旧いものといひ、新しいものといひ、その区別は批判者の立場によるものであることを注意しなければならない。...
両輪 創造と評論活動の問題 - 宮本 百合子
  • ...わからなくなる。文学ジャンルとしてルポルタージュ文学の奨励だけでも十分ではないであろう。小市民出身の民主的文学者が実際に自分で生きていっている日々の民主的活動の内容や動きから、出身問題だけをきりはなして、自分を小市民でしかありえない、ときめている例がある。これは、労働者出身であれば、その理由だけでプロレタリア作家であったり、民主的作家でありうると考えるのと同じまちがいだといえる。生きている階級性は、生れだけの問題ではない。その作家・評論家のよりたっている社会の歴史とその中における階級問題の見かた、生きかた、実感のありどころにかかっている。きのうも、きょうも、あしたも、ある種の労働者よりもっとよ...


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