ジュリー

 

ジュリー ( じゅりい )     ジュリーについてまとめて読む

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2009年10月20日 01:55:54
2009年10月25日 13:30:25
2009年10月19日 23:31:04
2009年11月28日 12:55:57

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「ジュリー」を含む小説

病院風景 - 寺田 寅彦
  • ...学生の頃の最大のラキジュリーは豊国の牛鍋(ぎゅうなべ)であった。色々の集会もここであった。天文関係の人が寄ったときにその頃発見された新星ノヴァ・ペルセイの話が出た。新星と豊国がその時から結合した。磁力測量に使う磁石棒の長さをミクロンまで精密に測ろうとして骨折った頃にもよく豊国の牛肉を食った。磁石と豊国とがその時から結合した。  解剖学のO教授もよくここの昼食を食いに来ていた。ドイツ生れのO夫人がちゃんと時刻をたがえずやって来て一つの鍋のロースを日本の箸ではさんでいた。三十余年前にはこれが珍しかった。  ある夜。  岩崎の森の梢に松坂屋の照明が見える。寒い暗い都会霧の中に夢のワルハラのごと...
映画雑感(6[#「6」はローマ数字、1-13-26]) - 寺田 寅彦
  • ...ンの部屋から二階の妻ジュリーの部屋への隠れた通い路を発見して、暗い階段をびっこ引きながら上がって行く。二階からはピアノが聞こえて来る。階段を上りつめてドアの前に少時|佇(たたず)む。その影法師が大きく映る、という場面が全篇の最頂点になるのであるが、この場面だけはせめてもう一級だけ上(う)わ手(て)の俳優にやらせたらといささか遺憾に思われたのであった。  テニス競技の場面の挿入は、物語としては主要なものでないが、映画の中の挿話として見ると不思議な心理的な効果をあげている。「大戦」と、ルパートのいわゆる「戦いはこれから始まるのだ」のその「戦い」との間に、この楽しい球技の戦いが挿入されている。そう...
喫煙四十年 - 寺田 寅彦
  • ...なら止むを得ないラキジュリーであろう。ただ平時の不注意や不始末で莫大な金を煙にした上に沢山の犠牲者を出すようなことだけはしたくないものである。  これは余談であるが、一、二年前のある日の午後煙草を吹かしながら銀座を歩いていたら、無帽の着流し但し人品|賤(いや)しからぬ五十恰好の男が向うから来てにこにこしながら何か話しかけた。よく聞いてみると煙草を一本くれないかというのである。丁度持合せていたMCCかなんかを進呈してマッチをかしてやったら、「や、こりゃあ有難う有難う」と何遍もふり返っては繰返しながら行過ぎた。往来の人が面白そうににこにこして見ていた。甚だ平凡な出来事のようでもあるが、しかしこの...
小浅間 - 寺田 寅彦
  • ...み恵まれた最大のラキジュリーではないかという気がするのであった。  そんなことを考えながら、T君の山男のような蓬髪(ほうはつ)としわくちゃによごれやつれた開襟(かいきん)シャツの勇ましいいで立ちを、スマートな近代的ハイカーの颯爽(さっそう)たる風姿と思い比べているうちに、いつか快い眠りに落ちて行ったことであった。 (昭和十年九月、東京朝日新聞) 底本:「寺田寅彦随筆集 第五巻」岩波文庫、岩波書店    1948(昭和23)年11月20日第1刷発行    1963(昭和38)年6月16日第20刷改版発行    1997(平成9)年9月5日第65刷発行 入力:(株)モモ ...
夏 - 寺田 寅彦
  • ...れは自分の最大のラキジュリーである。  夜は中庭の籐椅子に寝て星と雲の往来を眺めていると時々流星が飛ぶ。雲が急いだり、立止まったり、消えるかと思うとまた現われる。大きな蛾(が)がいくつとなくとんで来て垣根の烏瓜(からすうり)の花をせせる。やはり夜の神秘な感じは夏の夜に尽きるようである。 (昭和五年七月『大阪朝日新聞』)       三 暑さの過去帳  少年時代に昆虫標本の採集をしたことがある。夏休みは標本採集の書きいれ時なので、毎日捕虫網を肩にして旧城跡の公園に出かけたものである。南国の炎天に蒸された樹林は「小さなうごめく生命」の無尽蔵であった。人のはいらないような茂みの中には...


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