セルフ

 

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2009年12月5日 08:16:06
2010年01月28日 14:41:07
2009年11月15日 00:00:45
2010年01月4日 06:50:08
2010年01月9日 18:45:29

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明治文学史 - 山路 愛山
  • ...れば経験は彼に自信(セルフ・コンフィデンス)を教へたり。「阿母よ榎本氏に屡々行くこと勿れ、彼れに求むるの嫌あれば」と曰ひたる蒼顔の青年は此時より既に自ら其力を信じたりき。彼れは外山正一氏の駁論に対して驚かざりしなり。外山は実に一たびは我文学界にボルテアの如き嘲罵(てうば)の銕槌(てつつゐ)を揮(ふる)ひたりき。彼れは其学識を衒(てら)ひて、ミル、スペンサー、ベンダム、ハックスレー、何でも御座れと並べ立てゝ傲然(がうぜん)たること猶(なほ)今の井上博士が仏人、独逸人、魯人、以太利人、西班牙人の名を並べて下界の無学者を笑ひ給ふが如くなりき。(井上氏に言ふ、余は山路弥吉と称す、名を隠して議論の責任を...
独本土上陸作戦 ――金博士シリーズ・3―― - 海野 十三
  • ...自、お好きなように、セルフ・サーヴィスをして頂きましょう」  ボーイたちは、完全にこの大広間から追い出されていた。しかもこの料理は、五百パーセントの闇値段(やみねだん)で集められた豪華な料理であって、これ全(すべ)て、遠来(えんらい)の金博士――いや、イギリス政府及び軍部が今は命の綱と頼む新兵器発明王の金博士に対する最高の饗応(きょうおう)であったのである。 「さて、早速(さっそく)ではあるが、金博士に相談にのっていただくことにする」  と、座長格の世界戦争軍総指揮官ゴンゴラ大将が口を開いた。 「なるべくなら、この御馳走を全部頂戴してののちに願いたいものじゃが」  金博士は残念そうに...
ロンドン一九二九年 - 宮本 百合子
  • ...屋が木綿靴下やピンやセルフリッジの絵葉書部にあるのとは種属の違う二ペンスエハガキを並べた。たとえばこんなエハガキだ。  街角。赤襟巻の夕刊売子がカラーなしの鳥打帽をつかまえて云っている。  ――ペニー足りねえよ!  ――うむ……ねえんだ。  ――持ってるって云ってやしねえ。だが、俺にゃペニー不足におっつけて手前あくるみ食ってやがる。ペッ!  白手袋の巡査がびっくりして振向く夕刊売子の腹にビラが下ってる。「又々大胆不敵なる強盗現る※」こんなのもある。列になって失業者が立っている。「失業者相談掛」札の下った机の前だ。ひしゃげた山高帽の失業者がだぶだぶズボンに片手を突込んだなりその机に肱を...
二つの家を繋ぐ回想 - 宮本 百合子
  • ...営もう、と云う自足(セルフコンテンド)の感情は、やがて、此、淋しく離れ離れになった有様で、新らしい元旦を迎えなければならないか、と云う、淋しい孤独感となって来た。  大晦日や元旦の朝を、自分は子供の時から、いつにも増して賑やかに、家族揃って歓び迎える習慣をつけられて居た。  クリスマスの贈物も、大晦日まで繰のべられる。部屋部屋の大掃除、灯がついてから正月の花を持って来る花屋、しまって置いた屠蘇の道具を出す騒ぎ。其処へ六時頃、父上が、外気の寒さで赤らんだ顔を上機嫌にくずし乍ら、 「どうですね、仕度は出来ましたか」 と、何か紙包を持って帰宅されるだろう。  私や父は、いつも、家中の者に、...
有島武郎の死によせて - 宮本 百合子
  • ...彼は、学識と伝統的なセルフレストレーンの力で、先ずハートに感じるものを、頭の力で整理したと云う人であった。人情によって理解し、直覚し得たところを、理想に燃える知で文学にした。情と知とを二分別し得るものとすれば、彼は第一に情の人で、それを粗野に取扱われなかった情そのもののデリカシーと、後天的の品とがあったのだ。 「此点は、私に性格の或類似からよくわかる。私の感情は、彼より単純で、粗朴で、同時に盲目な生命の力に支配されずに居ない強烈さを持って居る。従って、彼より憎らしい女になる時がある代り、その強さが素直に出た時、私が辛じて、天に達する階子のありかを知ることの出来る足場となるのだ。」 「或女」...


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