ダイナミック

 

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2010年01月20日 05:41:09
2009年12月15日 20:41:01
2010年01月14日 05:40:01
2010年01月9日 20:00:06
2010年01月9日 20:00:09

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「ダイナミック」を含む小説

今日の作家と読者 - 宮本 百合子
  • ...るかというところまでダイナミックに観察される時代になっている。そして、近頃は、その点でいろいろ深く考えさせられる実例が多い。何故なら、二三年前には文学の仕事にたずさわる人々は特別な専門に従って特別な本を輸入もしていた。それらについて云わば種本ともしていたのだが、このごろは、そういう便宜が次第に失われて来て、大掴みに云えば誰も彼もが大体に同じようなものを読むしかなくなっている。これまでは非常に個人的な系統と統一とをもって形づくられていた一人の作家・評論家の読書が、近頃ではその水脈にさしつかえが生じたと共に、社会の大きな動きそのものがおのずからこれまでの読書の埒をはずさせる点もある。大体皆が同じも...
昭和の十四年間 - 宮本 百合子
  • ...現実に向って主動的なダイナミックな本質でなければならないことが唱えられた。しかしなおこの散文精神の提唱もその真の動性を可能ならせる内的な力を明かにし得ていなかったことは見逃し得ない点であろうと考えられる。  さてかようにしてヒューマニズムの声は、当時の日本の文学を一定の文芸思潮としてのその力でより高めより健やかにしてゆくというよりも、むしろ文芸思潮の失われた後の文学界の錯雑した諸傾向それぞれに、人間像再生の理由によって総花を撒いた形となった。人間が社会的な存在である事実はさすがに蔽うべくもなくて、この時期に「社会小説」という課題が一方にあった。従来の私小説に対して、より広く複雑な社会の姿をさ...
「夜明け前」についての私信 池田寿夫宛私信の一部 - 宮本 百合子
  • ...いないことを感じる。ダイナミックでない。自由でない。精緻であるが、縫いつぶしの刺繍を見るようなものを感じる。この窮屈な文章が藤村の気組みの反映、或は堂々さとして現代の人々に尊敬されることに、現代文学の貧弱さ、同時に健康な若い文学的反抗心のよわさ、確信あり自信ある発展的・前進的活躍がないフラフラ雰囲気に飽きた一般人をその窮屈さも或る快感として把えるところとなっている。更に、「夜明け前」を読まぬ者まで昨今はそれを一応尊敬するのが常識となって来ているということ、現代の人々が或る大きい事業(文学的にでも)をひどく求めていながらそれを自身やる根気もなく、又すっかりやられて目の前につきつけられなければそう...
よもの眺め - 宮本 百合子
  • ...動性とでもいうようなダイナミックな力で、描こうとする対象を取捨し、必要によって、ぐっとつき迫っている。しかも、実に興味あることは、二十年前のソヴェト文学のように、作者の政治的な理解力というものが、生のままそこに示されるような幼稚な段階は見事に克服されてしまっていることである。その作品の中に生き、泣き、雪の中を這って殺された子供の死骸を我が家に引摺って来る母親の、肉体そのものの温かさ、重量、足音の裡に、彼女たちの心もちそのものとして、彼女らがそうして生きとおした苦難の意義が暗示されているのである。  局面の展開の動的なこと、それを、ゆっくりと大きく移してゆく作者の力量は、近代感覚に満ちていて、...
思い出す事など - 夏目 漱石
  • ...学の標題には力学的(ダイナミック)という形容詞をわざわざ冠(かん)してあるが、これは普通の社会学でない、力学的に論じたのだという事を特に断ったものと思われる。ところがこの本のかつて魯西亜語(ロシアご)に翻訳された時、魯国(ろこく)の当局者は直(ただ)ちにその発売を禁止してしまった。著者は不審の念に打たれて、その理由を在魯(ざいろ)の友人に聞き合せた。すると友人から、自分にもよくは分らぬが、おそらく標題に力学的という字と社会学(ソシオロジー)という字があるので、当局者は一も二もなくダイナマイト及び社会主義に関係のある恐ろしい著述と速断して、この暴挙をあえてしたのだろうという返事が来たそうである。...


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