トランク

 

トランク ( とらんく )     トランクについてまとめて読む

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2009年11月3日 10:40:00
2009年11月3日 10:45:00
2009年11月3日 10:50:07
2010年01月8日 21:21:05

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「トランク」を含む小説

倫敦消息 - 夏目 漱石
  • ...へ引き下った。我輩のトランクと書籍は今朝三時頃主人が新宅へ運んでしまったので、残るのは身体ばかりだ。何となく寂漠(せきばく)の感がある。夜の八時頃にコツコツ戸を叩いて這入(はい)って来た――例のペンが――今日差配人が四度来たという注進だ。それから何かいうが少しも解しかねる。あまり面倒だから善い加減にして追さげる。……十時頃にまたペンが来た。今度差配が来たらどうしようという。今度は相談のためだ。心配するには及ばんといって慰めて引きさがらせる。十時半になるがまだ内のものは帰らない。もしここの亭主が詐欺師(さぎし)であって我輩を置き去りにして荷物だけ取って行ったとすれば我輩はアンポンタンの骨頂でさぞ...
白痴 - 坂口 安吾
  • ...家であり、彼は二つのトランクとリュックにつめた物品を預けることがむしろ主要な目的であった。  伊沢は疲れきっていた。旅装は防空服装でもあったから、リュックを枕にそのまま部屋のまんなかにひっくりかえって、彼は実際この差しせまった時間にうとうととねむってしまった。ふと目がさめると諸方のラジオはがんがんがなりたてており、編隊の先頭はもう伊豆南端にせまり、伊豆南端を通過した。同時に空襲警報がなりだした。愈々(いよいよ)この街の最後の日だ、伊沢は直覚した。白痴を押入の中に入れ、伊沢はタオルをぶらさげ歯ブラシをくわえて井戸端へでかけたが、伊沢はその数日前にライオン煉歯磨(ねりはみがき)を手に入れ長い間忘...
ヤトラカン・サミ博士の椅子 - 牧 逸馬
  • ...しゃれ)な観光団が、トランクの山積が、写真機が、旅行券が、信用状が、せいろんへ、せいろんへ、せいろんへ――だれが言い出したともなく、一九二九年の旅行の流行(モウド)は、この新しく「発見されたせいろんへ」と、ここに一決した形で、いまのところ、せいろんは、すべての粋(シック)な旅行の唯一の目的地になりすましている。が、この島は何も今年出現したわけではなくドラヴィデア王国の古世から実在していたので、その証拠には、エルカラとコラヴァとカスワとイラルから成る多美児(タミル)族が、カランダガラの山腹に、峡谷に、平原に、カラ・オヤの河べりに、白藻苔(セイロン・モス)の潰汁(かいじゅう)で、和蘭更紗(オランダ...
戦時旅行鞄 ――金博士シリーズ・6―― - 海野 十三
  • ...わち、わざわざ大きなトランクを三つ、自製し、そのトランクの中へ、これまた博士自製のこまごましたものをいろいろと詰めこんだ。まことに手数のかかった出発準備であった。私たちが旅行するときには、デパートへいってファイバーのトランクを一つ買い、あとはテンセンストアで、一つ十銭の歯ブラッシや雲脂取(ふけと)り香水や時間表や蚤取粉(のみとりこ)などを買い集めてそのトランクの中に叩きこんで出かける手軽さとは、正に天地霄壌(てんちしょうじょう)の差があった。  さあ、金博士の後を、われわれは紙と鉛筆とを持って追いかけることにしよう。      2  最初金博士は、三つのトランクを担(かつ...
ビジテリアン大祭 - 宮沢 賢治
  • ...ひとり空虚(から)のトランクを持って歩きました。一時間半ばかり行ったとき、私たちは海に沿った一つの峠(とうげ)の頂上に来ました。 「もうヒルテイの村が見える筈(はず)です。」団長の地学博士が私の前に来て、地図を見ながら英語で云いました。私たちは向うを注意してながめました。ひのきの一杯(いっぱい)にしげっている谷の底に、五つ六つ、白い壁(かべ)が見えその谷には海が峡湾(きょうわん)のような風にまっ蒼(さお)に入り込(こ)んでいました。 「あれがヒルテイの村でしょうか。」私は団長にたずねました。団長は、しきりに地図と眼の前の地形とくらべていましたが、しばらくたって眼鏡(めがね)をちょっと直しな...


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