ハーモニカ

 

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2010年01月3日 11:51:03
2009年12月4日 12:35:04
2009年12月5日 23:45:02
2009年12月4日 12:35:05
2010年01月22日 22:25:06

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「ハーモニカ」を含む小説

爆薬の花籠 - 海野 十三
  • ...かが寝台のうえから、ハーモニカをふきはじめた、調子はずれのばかにしたような、間のぬけたふき方であった。  トラ十は、目をぎろりと光らせて、その方へ、ぐっと太いくびをねじった。 「ハーモニカを、やめろ! 胃袋に、ひびが入らあ」    曾呂利青年(そろりせいねん)  房枝が、三等食堂へ、いきつくかいきつかないうちに、がらんがらんと、食事のしらせが、こっちの船室まで、きこえた。  トランプをしていた者は、トランプを毛布(もうふ)のうえにたたきつけ、古雑誌を読んでいたものは折目をつけてページをとじ、いずれも寝台からいそいでとび下り、食堂の方へ走って行った。団員の娘たちは、あとで、いた...
その年 - 宮本 百合子
  • ...病まず元気一杯です。ハーモニカは流行歌を歌って兵隊達を慰問しています。眠い夜行軍には特に役立ちました。  眠い夜行軍には、というくだりをお茂登はくりかえして読んだ。二階の屋根へ出て源一がよく吹いていたハーモニカの澄んだ音色がくたびれた眠い闇の中に勢よく流れる様子が思いやられた。いかにもそこに源一の面影が浮ぶような懐しさであった。  出立のとき、源一は頁をやぶった日記と一緒にハーモニカも蓋のこわれた本箱へぶちこんで行った。広治がそれを見て思いつきから慰問袋へ入れてやったのであった。  大きな壊し家の運搬があって広治は徹夜で働いた晩があった。十一月のかかりで、店屋でも背戸に干大根をかけ連ねる...
ヒルミ夫人の冷蔵鞄 - 海野 十三
  • ...ニカの千太郎は愛用のハーモニカ一|挺(ちょう)とともに失踪人の仲間に入ってしまった。  ヒルミ夫人が結婚生活に入ったのが、それから二ヶ月経った後のことだった。  万吉郎という五つも年齢下(としした)の男を婿に迎えたわけだが、ヒルミ夫人の見染めただけあって、人形のように顔形のととのった美男子だった。  いずくんぞ知らんというやつで、この万吉郎なるお婿さまこそ実はモニカの千太郎であったのである。  そういうといかにもこじつけ話のように聞えるであろう。いくら千太郎がお婿さまに化けても、顔馴染の警官や、元の仲間の者にあえば、ひとめでモニカの千太郎がうまく化けこんでいやがると気がつくと思うだろう...
木下杢太郎『唐草表紙』序 - 夏目 漱石
  • ...こえる物売の声だの、ハーモニカの節だの、按摩(あんま)の笛(ふえ)の音だのを挙げたいと思います。凡(すべ)て声は聴いているうちにすぐ消えるのが常です。だから其所(そこ)には現在がすぐ過去に変化する無常の観念が潜(ひそ)んでいます。そうして其過去が過去となりつつも、猶(なお)意識の端に幽霊のような朧気(おぼろげ)な姿となって佇立(たたず)んでいて、現在と結び付いているのです。声が一種切り捨てられない夢幻的な情調を構成するのは是が為ではないでしょうか。新内(しんない)とか端唄(はうた)とか歌沢(うたざわ)とか浄瑠璃(じょうるり)とか、凡(すべ)てあなたのよく道具に使われる音楽が、其上に専門的な趣を...
クリスマスの贈物 - 竹久 夢二
  • ...お家もよすわ、ああ、ハーモニカ! ハーモニカならかるいわね。そいからサーベルにピストルに……」 「ピストルなんかいるの、みっちゃん」 「だって、おとなりの二郎(じろう)さんが、悪漢(わるもの)になるとき、いるんだっていったんですもの」 「まあ悪漢ですって。あのね、みっちゃん、悪漢なんかになるのはよくないのよ。それにね、もし二郎さんが悪漢になるのに、どうしてもピストルがいるのだったら、きっとサンタクロスのお爺さんが二郎さんにももってきて下さるわ」 「二郎さんとこへも、サンタクロスのお爺さんくるの」 「二郎さんのお家へも来ますよ」 「でも二郎さんとこに、煙突がないのよ」 「煙突がない...


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