パニック

 

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ナイヨー

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2009年11月8日 14:30:31
2010年01月11日 18:06:11
2010年01月30日 10:11:16
2009年11月14日 07:20:22
2009年11月30日 15:31:10

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村の三代 - 宮本 百合子
  • ...欧州大戦の余波の経済パニックも経た。  もうこの頃には、どこの開墾村でも初代の移住者たちは年をとって、二代目が中堅となっており、村役場の三層楼も年とともに古びて来た。郡山が膨張して、附近の村々の若いものはそこの工場で働くようになったし、大戦のころ米価暴騰につられて田地を買い込んだ農民たちは忽ちその借金なしに追い立てられることとなり、村の生活へは明け暮ひろい流れで町の息吹きが動きはじめた。  やがて、それらの村々が併合されて郡山が市になった。村の小学校を出た少年少女は殆どのこらず工場や商店に通うようになり、バスが通りはじめた。  今度の事変がはじまった。先ずガソリン節約でバスがまた一日二三...
大阪万華鏡 - 吉行 エイスケ
  • ...るプロレタリア自身、パニックの最中において米国産業組織の同伴者であった。すると、犯人の武装を解除して見よう。  犯人は英国の大銀行団と、その背後のフイナンシャーであった。  後日になって、倫敦(ロンドン)のサンデー・ビクトリアル紙は左の如く当日の模様について述べた。 (ウォール街は、過去において吸いあげポンプと化していた。世界の資本を呑みこみ、その跡に到るところ空洞を生ぜしめた。倫敦市場のみでもその地理書をひもとくまでもなく、一日数万の米国株式の売買があった。巴里(パリー)、伯林(ベルリン)、ブラッセル、アムステルダム、何(いず)れも電信の速力は一杯にウォール街に資金を流入した。大西洋北...
便乗の図絵 - 宮本 百合子
  • ...ろうか。大正九年の大パニックで破産したのは郵船の株主ではなかった。米一升が五十銭を突破して米騒動がおこった。やっぱりこまったのは民衆であった。  ヨーロッパにおこった第二次大戦の過程のすきをくぐって、満州、中国、南方までのきりとりをたくらんだ結果はどうだろう。日本は、壊滅の一歩手前に追いこまれた。主食補助のやみの米が一升二七〇円している。戦争がほんとうにおそろしいのは、空から焼夷弾、爆弾の降って来る最中よりも、むしろ戦後破滅からの回復が困難であることである。日本のように、自分の国の天然資源が少い国土では、この点がよそより一層深刻である。  どこの国でも、ほんとに働いて暮す人民層は戦争に...
有島武郎の死によせて - 宮本 百合子
  • ...あったことに、今度のパニックは重大な関係を持つこと丈は争われない。  彼には、実に多くの、美しい、センチメンタリティー、甘さがあった。自分のような女性、若者にもなお且、その柔さで物足りなさを覚えさせるほどの。而も、彼には、人間として精進し、十善に達したい意慾が、真心から熱烈にあった。  作品にその二つが調和して現れた場合、ひとは、ムシャ氏の頼もしさとは又違う種類の共鳴、鼓舞、人生のよりよき半面への渇仰を抱かせられたのだ。  彼は、学識と伝統的なセルフレストレーンの力で、先ずハートに感じるものを、頭の力で整理したと云う人であった。人情によって理解し、直覚し得たところを、理想に燃える知で文学...
大衆の知恵 - 中井 正一
  • ...である。  自然のパニック、人為的パニックの連続でこの三百年、否三千年を、滝壺の水のように、繰り返し、繰り返し、たたきつけられている農民は、この百年にできてきた「知識人」を、妙な目でいまだに見まもっている。  この農民たちは、いまだ、思想といえるほどのものをもっていない。しかし、強い願いを、この二千年ももちつづけて、一度も自分たちの思いを表現したことがないのである。  農民にあるのは、善良と残忍、信頼と懐疑、エゴイズムと濫費等々、個性というよりも、「矛盾的性格」である。三百年の二重の重圧は、彼らに世界に類例のない不可解な性格を出現している。  あのフィリッピンあたりの戦犯の死刑宣告の日...


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