ファイヤ

 

ファイヤ ( ふぁいや )     ファイヤについてまとめて読む

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2010年01月11日 05:00:10
2009年12月3日 23:10:08
2010年01月11日 05:00:09
2010年01月11日 05:00:11

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不思議なる空間断層 - 海野 十三
  • ...すか)な声がアンプリファイヤーで増音せられて、乃公の鼓膜の近くで金盥(かなだらい)を叩きでもしているように響くのであった。 (あいつら、唯の仲じゃないぞ。もう行くところまで行っているに違いない!)  乃公はぐっとこみあげてくるものを、一生懸命に怺(こら)えた。でもむかむかとむかついてくる。乃公は目を瞑(と)じて、洋盃をとりあげるなり、ぐぐーっと一と息に嚥(の)み干した。そして空になった洋盃を叩きつけるようにがちゃりと、卓上に置いたのである。――二人の私語ははたと熄(や)んだ。  乃公は慌てないで、じっと取り澄ましていた。(あいつら、なんのために、乃公に見せつけに来たのか?)乃公が気がつか...
死後の恋 - 夢野 久作
  • ...いダイヤ、ルビー、サファイヤ、トパーズなぞの選(よ)り抜きで、ウラル産の第二流品なぞは一粒も交っていないばかりでなく、名高い宝石|蒐集家(しゅうしゅうか)の秘蔵の逸品ばかりを一粒ずつ貰い集めたかと思われるほどの素晴らしいもの揃いだったのです。こんなものが、まだうら若い一兵卒のポケットに隠れていようなぞと、誰が想像し得ましょう。        三  私は頭がシインとなるほどの打撃を受けてしまいました。そうして開(あ)いた口がふさがらないまま、リヤトニコフの顔と、宝石の群れとを見比べておりますと、リヤトニコフは、その、いつになく青白い頬を心持ち赤くしながら、何か云い訳でもするような口調...
五月の空 - 宮本 百合子
  • ...の点々の線から サファイヤのような耀きを燦めかせて 私の心を 鼓舞して呉れ。 お前の裡には 慕しい我北国の田園も 日に戦ぐユーカリの葉もある。 野に還し、不思議な清澄への我ノスタルジアを癒して呉れるのは お前の 見えない心の扉ばかりだ。 無限の世界の上に ただ ひとひら 軽く ふわりと とどまって居るお前 耳を澄せば 万物の声が聴える 眼(まなこ)をきよめれば 宇宙があらわれる 畏ろしい 而も 謙譲なお前 紙と呼ばれて ねんごろに 日を照り返すのだ。   五月二十九日 わが心 素朴な 原始に還り 一目で、ものの しんを掴みたく思う。 現代の ...
塵 - 夢野 久作
  • ...、猫目石、ルビー、サファイヤの類が、塵に蔽われたまま並んで光っている。その奥の暗がりの中で、幾個かのチックタックの音が、やはりホコリだらけの呼吸を断続させている。その片隅の壁の付け根に坐った蒼白い、痩せ細った禿頭が、軒先からためらい流れて来る長い長い昼さがりの片明りの中に、黒い拡大鏡を片眼に当てがいながら、チロチロとよろめく懐中時計のハラワタをいつまでもいつまでも透かし覗いているのが、やがてコッソリ瞳をあげて、明るい往来を望み見る。  トタンに明るい往来一面にホコリが立つ。そのあとから乾燥し切った風が、黄色と黒のダンダラになって追いかけて行く。そのあとから白い紙キレや、藁屑や、提灯の底や、抜...
小夜啼鳥 - アンデルセン ハンス・クリスチャン
  • ...だの、ルビイだの、サファイヤだのの宝石(ほうせき)が、ちりばめてありました。ねじをまくと、さっそく、このさいく物の鳥は、ほんものの鳥のうたうとおりを、ひとふしうたいました。そうして、上したに尾をうごかすと、金や、銀が、きらきらひかりました。首のまわりに、ちいさなリボンがいわえつけてあって、それに、 「日本皇帝のさよなきどり、中華皇帝のそれにはおよびもつかぬ、おはずかしきものながら。」と、書いてありました。 「これはたいしたものだ。」と、みんなはいいました。そうして、このさいく物(もの)のことりをはこんできたものは、さっそく、帝室(ていしつ)さよなきどり献上使(けんじょうし)、というしょうご...


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