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2010年02月2日 12:36:09
2009年12月4日 16:36:07
2009年12月5日 05:41:14
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2009年12月4日 16:16:11

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外来語所感 - 九鬼 周造
  • ...れたかたちである。「ベースボール」は「野球」に完全に駆逐されてしまった。これらの事実は我々に勇気と希望とを与える。新しい言語内容に関して外国語をそのまま用いればなるほど一番世話はない。好奇心を満足させることも事実である。しかしそれではあまりにも自国語に対する愛と民族的義務とに欠けている。  西洋哲学の術語などは明治以来諸先輩の努力によって殆どすべて翻訳され尽している。範疇(はんちゅう)、当為、止揚、妥当などというむつかしい言葉も今日ではもう日用語になりきってしまった。哲学上の言葉は概念的抽象的であるからある意味ではかえって翻訳とその通用とが容易であるとも考えられる。すべて言語の内容が客観的知...
耳と目 - 寺田 寅彦
  • ...測量するための基線(ベースライン)になるのである。耳と目とが同じ高さにあるのは視覚空間と聴覚空間との連絡、同格化(コーオルディネーション)のために便利であろうと思われる。ところが光線|伝播(でんぱ)は直線的であるので二つの目が同時に対象に向かっていなければならない。従って、二つが前面に並んでいないと不都合である。これに反して音の場合には音波が頭で回折されるから、一つの耳の反対の側から来る音でもその耳に到達する。しかし正面から来る音よりは弱く聞こえるのである。それで音源の方向を知るにはむしろ両耳が頭の反対の側にあるほうが好都合なわけになるのである。  この事は、トーキーの場合にはそれほど問題に...
女性の歴史 文学にそって - 宮本 百合子
  • ...百円になり、千八百円ベースの今日、物価はぐっと高くなり公定価も上って、とても千八百円ベースではやって行けなくなっている。つつましく暮して四人家族で五千六百円ばかりかかる現実となった。大学生一人二千五百円もなくてはやれない。あとの三年は通信教授でもいいということになれば郵便のとどくところならば、どこにいても義務教育は完了されるというわけだろうか。学校へ行けないで生活のために工場へやられ職人の内弟子となった子供達に、どんな勉強のゆとりが与えられるだろう。  婦人の問題として繊維産業をみると今日の婦人労働の最低のありさまがよくわかる。どこの紡績工場でも、大体寄宿舎制で、そこに国民学校六年を終っただ...
野球時代 - 寺田 寅彦
  • ...と衝動を与えたものはベースボール、フートボール、クリケット、クロケーそれからボートレースなどの新遊戯であった。若く元気な生徒らの目にはどこかの別の世界から天下(あまくだ)って来たような法学士、農学士、文学士の先生たちがシャツ一つになって校庭で猛烈な練習をリードした。生徒らの目には世界が急に素量的に飛躍したように感ぜられた。そうしてさらに次にきたるべき時代への希望と憧憬(どうけい)といったようなものが封建期の子供らの頭の中に勢いよく芽ばえ始めたのであった。  まいた種のうちでもクリケットやクロケーは風土に合わなくてじきにしおれて枯れてしまったが、ベースボールとボートレースはのびのびと生長し...
幸坊の猫と鶏 - 宮原 晃一郎
  • ...どこからか出て来て、ベースの球みたいに、はやく、ぶつ飛んで、狐のあとを追つていき、大きな爪(つめ)を狐の背に打ちこみましたので、狐は痛がつて、鶏をはなしてにげました。 「気をつけなさいよ、とうとちやん。」と、猫は言ひました。「決して窓からお顔を出しちやいけない。又どんなことを狐が言つても、信じちやならないよ。あいつはおまいさんをたべて、骨ものこしやしないよ。」  そして、黒はまたどこかへいつてしまひました。     三  幸坊(かうばう)は、ふしぎでたまらないものですから、すぐにその小屋のところへ走つて行きました。けれどもそのときにはもうおんどりは小屋のうちにはいり、なかか...


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