ヤード

 

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2010年01月15日 17:56:08
2010年01月15日 18:01:02
2010年01月15日 18:01:03

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モスクワ印象記 - 宮本 百合子
  • ...人(アホートスイ)リヤードの方から、クレムリンの|赤い広場(クラースナヤ・プローシチャジ)へ出る。  広場の雪は平らに遠く凍っている。クレムリンの城壁の根に茶色のレーニン廟がある。国家的祝祭の時使うスタンドが出来ている。今そこは空っぽだ。レーニン廟の柵の内で雪は特に深い。常磐木の若木の頭が雪の中から見えるところに番兵が付剣で立っている。入るのか入らないのか柵の附近の人だかりの外套は黒い。――クレムリンの城門の大時計は、十五分毎に雪の広場の上に鳴り、赤白縞の一寸しゃれた歩哨舎があった。そこの門から城内を見ると闊然とした空ばかりある。  ――ここの景色は変だ。印象的に空ばかり見えるクレムリンの...
初夏(一九二二年) - 宮本 百合子
  • ... 私はきのう イリヤードと ディビナ・コメディアをよむ。 神々の時代と、十三世紀のイタリーが 目のあたり甦って来る。 素朴な人間神の活動、意欲、生死と 厳しい地上社会のいきさつが、 人類を置く精神の赫きに照されて はっきり 我ことと 思われるではありませんか。 又、今日は哀愁の満ちたベルレーヌの詩をよみ ルドン、マチス、クリムトの絵を見る。 実に近代の心、思いが犇々(ひしひし)と胸に来る。 哀訴や、敏感や、細胞の憂愁は 全く都会人、文明人の特質で 古代の知らない病であると云うかもしれない。 然し、等しく、此等は人類の心の過程ではありませんか 我々は、彼の素朴と...
クリスマス・カロル - ディケンズ チャールズ
  • ...。「私は一輪ずつ、一ヤードずつ、拵えて行った。そして、自分の勝手で捲き附けたのだ。自分の勝手で身に着けたのだ。お前さんはこの鎖の型に見覚えがないかね。」  スクルージはいよいよますます慄えた。 「それとも」と、幽霊は言葉をつづけた、「お前さんは自分でも背負っているその頑丈な捲環の重さと長さを知りたいかね。それは七年前の聖降誕祭の前晩にも、これに負けないくらい重くて長かったよ。その後もお前さんは苦労してそれを殖やして来たからね。今は素晴らしく重い鎖になってるよ。」  スクルージは、もしか自分もあんな五六十尋もあるような鉄の綱で取り巻かれているのじゃないかと、周囲の床の上を見廻した。しかし何...
世界怪談名作集 06 信号手 - ディケンズ チャールズ
  • ...る高い所から二、三百ヤードの遠い方角を指し示した。 「ありがとう」  私はそう言って、示された方角にむかって周囲を見廻すと、そこには高低のはげしい小径(こみち)があったので、まずそこを降りて行った。断崖はかなりに高いので、ややもすれば真っ逆さまに落ちそうである。その上に湿(しめ)りがちの岩石ばかりで、踏みしめるたびに水が滲(し)み出して滑(すべ)りそうになる。そんなわけで、わたしは彼の教えてくれた道をたどるのがまったく忌(いや)になってしまった。  私がこの難儀な小径を降りて、低い所に来た時には、信号手はいま列車が通過したばかりの軌道(レール)の間に立ちどまって、私が出てくるのを待ってい...
二都物語 01 上巻 - ディケンズ チャールズ
  • ...青年がおおよそ五六十ヤードばかり離れた視界の内を通り過ぎる修道僧たちの穢(きたな)らしい行列に敬意を表するために雨中に跪(ひざまず)かなかったからといって、その青年の両手を切り取り、舌を釘抜(くぎぬき)で引き抜き、体を生きながら焼くように、宣告したりするような慈悲深い仕事をして楽しんでいた。その受難者が死刑に処せられた時に、フランスやノルウェーの森林には、歴史上にも怖しい、嚢と刃物との附いているある動かし得る枠細工★を作るために、伐り倒されて板に挽かれるようにと、運命という樵夫(きこり)が既に印(しるし)をつけておいた樹木が、生い繁っていたのであろう。また、その日には、死という農夫がかの大革命...


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