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2010年01月14日 17:31:17
2010年01月7日 03:36:12
2009年11月6日 21:11:03
2009年12月21日 17:55:59
2010年01月5日 21:26:07

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明治美人伝 - 長谷川 時雨
  • ...い。十年前、メエテルリンク夫人の豹(ひょう)の外套(がいとう)は、仏蘭西(フランス)においても、亜米利加(アメリカ)においても珍重されたといわれるが、現代の日本においては、気分的想像の上ですでにそんなものをば通り越してしまっている。  その奔放な心持ちは、いまや、行きつくところを知らずに混沌(こんとん)としている。けれども、この思い切った突飛(とっぴ)の時代粧をわたしは愛し尊敬する。なぜならば進化はいつも混沌をへなければならないし、改革の第一歩は勇気に根ざすほかはない。いかに馴化(じゅんか)された美でも、古くなり気が抜けては、生気に充ちみちた時代の気分と合わなくなってしまう。混沌たる中から新...
政治的価値と芸術的価値 マルクス主義文学理論の再吟味 - 平林 初之輔
  • ...に属している。(メーリンクのレツシング論はこの点で私の主張を裏づけるであらう。)序でに一言しておけば、日本の国民は国民的クラシツクの名に値ひするやうな作家や作品をもつてをらぬ。紅葉、露伴、逍遙、蘆花、漱石、独歩――これ等の作家のうちで、これこそ近代日本を代表する作家であるといへる人はない。それは偶然日本に天才的作家が現はれなかつたことにもよるであらうが、いま一つは、日本のブルジヨアジーが十分革命的階級としての闘争を経過しないで、封建的勢力と妥協して、その庇護のもとに発達して来たからである。             二  プロレタリアの勝利のために貢献するといふことが、マルクス主義文...
マーカス・ショーとレビュー式教育 - 寺田 寅彦
  • ...のグラウンドや拳闘のリンクに見らるる活力の鼓動と本能の羽搏(はばた)きのようなものをいくらかでも感ずることが出来るのであった。  それほどにも国々の国民性がこんな演芸の末にまで現れるというのは面白いよりはむしろ恐ろしいことであろう。  連句をお休みにしてその代りにレビューを見物しながら、この二つの芸術の比較といったようなことを考えてみた。両方に共通な点も色々ある。しかしそういう共通点だけから見ると、連句の方はレビューとは比較にならぬほど洗煉されたものである。連句では一景から次の景またその次の景への推移と連絡の必然性によって呼び出される暗示の世界に興味の大半がつながれているが、レビューではそ...
劇作を志す若い人々に - 岸田 国士
  • ...片」を示し、メエテルリンクが見事に「争闘」のないドラマの型を築いたほどの花々しさはなくとも、過去三十年の劇界は、文学的にも、舞台的にも、著しい進化の跡を遺してゐます。そして現代は最早、例外が一つの規則であるかの観をさへ呈してゐるではありませんか。かういふ時代に、その表面に現はれた傾向のみに眼を奪はれて、この根柢をなすところの一つの流れ、即ち戯曲の伝統的本質を顧みなかつたならば、その新しさは単にかの 〔me'tier〕 の上の新しさ、それも技術にまでは到達しない嗤ふべき「素人の物真似」に終るでせう。  第三に、私は、「舞台を透して戯曲を見るな、人生を透して戯曲を観よ」と云ふ注意を守りたいと思ふ...
サン・ジョルジュ・ド・ブウエリエについて - 岸田 国士
  • ...品を通じて、マアテルリンクの影響が少くないことを指摘してゐる。私も同感である。読者諸君もすぐにそれは気づかれることであらう。ただ此の作者が、その偉大さに於てでなく、思想的に、かのフラマンの神秘主義者と異る処は、恐らく此の仏蘭西人が、所謂自ら云ふところの「良識(ボン・サンス)」を尊ぶあまり、却つて、「良識」ならざる「常識」的人道家の域に止まつてゐるであらう。  しかし、一方、彼は、ロマン・ロオランの所謂「民衆の為めの芸術」に食指を動かし、シェイクスピヤの自由なフアンテジイにも心を惹かれてゐるらしく思はれる。彼は、まだ、近代的伝説美の創造をほのめかして、希臘劇の伝統を云々したことさへあるのである...


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