不夜城

 

不夜城 ( ふやじょう )     不夜城についてまとめて読む

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2009年11月7日 13:30:59
2009年11月6日 15:36:00
2009年11月6日 15:36:03
2009年10月18日 21:25:01
2009年05月24日 23:25:53

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花のいろ/\ - 幸田 露伴
  • ...みすぎ)疎く、西南の不夜城に居びたりのいきつき酒して耳に近き逐ひ出しの鐘を恨み、明けて白む雲をさへうるさやと遣戸(やりど)さゝせ、窓塞がせ、蝋燭を列べさせて、世上の昼を夜にして遊ぶも、金銀につかへぬ身のすることならば、人のかまふべくも無し。されども尽くる時には尽き易き金銀にて、光りを磨きし餝屋(かざりや)とて日本の長者の名ありしものも、今は百貫目に足らぬ身代となり、是にては中々今までの格式を追ひ難しと急(にはか)に分別極めて家財を親類に預け、有り金を持つて代々の住所を立退き、大阪の福島に坊主行義の世帯して北に見渡す野山の気色(けしき)に自ら足れりとしける。さりとは物のいらぬなぐさみなり。百貫目...
吉原新話 - 泉 鏡花
  • ...さは無く、荒廃したる不夜城の壁の崩れから、菜畠になった部屋が露出(むきだ)しで、怪しげな朧月(おぼろづき)めく。その行燈の枕許(まくらもと)に、有ろう? 朱羅宇(しゅらお)の長煙管(ながぎせる)が、蛇になって動きそうに、蓬々(おどろおどろ)と、曠野(あれの)に※※(さまよ)う夜の気勢(けはい)。地蔵堂に釣った紙帳より、かえって侘(わび)しき草の閨(ねや)かな。  風の死んだ、寂(しん)とした夜で、あたかも宙に拡げたような、蚊帳のその裙(すそ)が、そよりと戦(そよ)ぐともしないのに、この座の人の動くに連れて、屋の棟とともに、すっと浮いて上ったり、ずうと行燈と一所に、沈んで下ったりする。  も...
オンチ - 夢野 久作
  • ...浦製鉄所はさながらの不夜城であった。鎔鉱炉(ようこうろ)、平炉(へいろ)から流れ出すドロドロの鉄の火の滝。ベセマー炉から中空(なかぞら)に吹上げる火の粉(こ)と、高熱|瓦斯(ガス)の大光焔。入れ代り立代り開く大汽鑵(ボイラー)の焚口(たきぐち)。移動する白熱の大鉄塊。大|坩堝(るつぼ)の光明等々々が、無数の煙突から吐出す黄烟、黒烟に眼も眩(くら)むばかりに反映して、羅馬(ローマ)の滅亡の名画も及ばぬ偉観、壮観を浮き出させている。その底に整然、雑然と並んでいる青白いアーク燈の瞬きが、さながらに興国日本の、冷静な精神を象徴しているようで、何ともいえず物凄い。  第一製鋼工場の平炉は今しも、底の方...
地図に出てくる男女 - 吉行 エイスケ
  • ...れた同志が、石塘嘴の不夜城に暗黒な心を抱いて一夜を明すのであった。  夜が更けると、米良は陳子文とイサックを伴って電車路からクインス・スタチウの花園の附近にあるマダム・レムブルクの夜の家を訪れる。  もとロスアンゼルスにいた奔逸なレムブルグは若い急進派の恋人を紐育(ニューヨーク)のユニオン・スクエヤーで反動団体のために銃殺されてから港々に赤い花を生長さしたが、其後マルセーユのカバレット・トア・ズンドルの踊子附の美容師となり、後孟買からやってきてレムブルグ美容院を開いて、豚毛と女の髪の毛を文咸(ぶんかん)街の取引所に提出して数年、彼女は近代の革命の顔と共産主義を奉ずる労働者の赤い顔を見知...
名古屋スケッチ - 小酒井 不木
  • ...た。観音堂裏は、昔の不夜城の入口で、今僅かに玉ころがしや空気銃、夏向きには鮒釣りなどで、職人肌の兄貴連を引きつけて居るが、弦歌のひゞきぱたりと絶えて二三の曖昧宿に、臨検におびえながら出入りする白い首が闇にうごめくだけではたゞもう淋しさの上塗りをするだけである。  スケツチでなくて何だか懐旧談のやうになつてしまつた。けれども、明治末期に生まれたモダン・ボーイならざる限り、現在の大須をながめては、その昔大須にあふれて居た名古屋情調を顧りみて惜まざるを得ないのである。さうして一たび旧名古屋情調をしのびはじめたならば、今の名古屋で、だんだん勢力を得て来たモダン・カフエーへは、ちよつと、はいる気がなく...


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