信じる

 

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2009年12月27日 03:26:06
2009年11月14日 01:40:51
2009年12月15日 02:36:15
2009年12月31日 08:21:15
2010年02月4日 23:38:46

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鼠 - 岡本 綺堂
  • ...談を一途(いちず)に信じるわけにいかなかった。  お此はその以来、お元の行動に注意するは勿論、お国にもひそかに言い含めて、絶えず探索の眼をそそがせていたが、店の奉公人や女中たちのあいだには、別に怪しい噂も伝わっていないらしかった。 「義助さんと仲よくしているような様子もありません。」と、お国は言った。  七兵衛にとっては、このほうが大問題であった。梅次郎を婿にと思い設けている矢先に、娘と店の者とが何かの関係を生じては、その始末に困るのは見え透いている。さりとて取留めた証拠もなしに、多年無事に勤めている奉公人、殊に先ごろは自分の供をして長い道中をつづけて来た義助を無造作に放逐することも出来...
白髪鬼 - 岡本 綺堂
  • ...幽霊がこの世にないと信じるのと同じように……。」  さっきも幽霊と言い、今もまた幽霊と言い出したのが、わたしの注意をひきました。しかし黙って聴いていると、彼は更にこんなことを言い出しました。 「君は幽霊を信じないと言いましたね。わたしも勿論、信じなかった。信じないどころか、そんな話を聴くと笑っていた。その私が幽霊に責められて、とうとう自分の目的を捨てなければならない事になったんですよ。幽霊を信じない君たちの眼から見れば、実にばかばかしいかも知れない。まあ、笑ってくれたまえ。」  わたしは笑う気にはなれませんでした。山岸の口からこんなことを聞かされる以上、それには相当の根拠がなければならな...
花火 - 太宰 治
  • ...だという。兄の言葉を信じるより他はない。事実、節子は、風間をたよりにしていたのである。  アパートへ教科書をとどけに行った時、 「や、ありがとう。休んでいらっしゃい。コーヒーをいれましょう。」気軽な応対だった。  節子は、ドアの外に立ったまま、 「風間さん、私たちをお助け下さい。」あさましいまでに、祈りの表情になっていた。  風間は興覚めた。よそうと思った。  さらに一人。杉浦透馬。これは勝治にとって、最も苦手(にがて)の友人だった。けれども、どうしても離れる事が出来なかった。そのような交友関係は人生にままある。けれども杉浦と勝治の交友ほど滑稽で、無意味なものも珍しいのである。杉浦...
花吹雪 - 太宰 治
  • ...わかに「事実」として信じるわけには行かない。私は全集の日記の巻を調べてみた。やっぱり在った。  明治四十二年、二月二日(火)。陰りて風なく、寒からず。(中略)夕に赤坂の八百勘に往く。所謂(いわゆる)北斗会とて陸軍省に出入する新聞記者等の会合なり。席上東京朝日新聞記者村山某、小池は愚直なりしに汝は軽薄なりと叫び、予に暴行を加う。予村山某と庭の飛石の間に倒れ、左手を傷く。  これに拠(よ)って見ると、かの「懇親会」なる小説は、ほとんど事実そのままと断じても大過ないかと思われる。私は、おのれの意気地の無い日常をかえりみて、つくづく恥ずかしく淋しく思った。かなわぬまでも、やってみたらどうだ。お前に...
物理学と感覚 - 寺田 寅彦
  • ...ただし必ずしもこれを信じる必要はない、科学者が個人としてこれ以上の点に立ち入って考える事は少しもさしつかえはないが、ただその人の科学者としての仕事はこれを仮定した上で始まるのである。もっともマッハのごときは感覚以外に実在はないと論じているが、彼のいわゆる感覚の世界は普通|吾人(ごじん)のいう外界の別名と考えればここに述べる所とはあえて矛盾しない。  外界の事物の存在を吾人が感ずるのは前述べたとおり直接間接に吾人の五感の助けによるものである。これらの官能が刺激されたために生ずる個々の知覚が記憶によって連絡されるとこれが一つの経験になる。このような経験が幾回も幾回も繰り返されている間にそこに漠然...


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