修善寺

 

修善寺 ( しゅぜんじ )     修善寺についてまとめて読む

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2009年10月22日 15:50:52
2009年10月22日 18:01:02
2009年10月17日 05:10:56
2009年11月3日 20:51:19
2009年11月3日 21:45:00

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備忘録 - 寺田 寅彦
  • ...るものは夏目先生の「修善寺日記(しゅぜんじにっき)」と子規(しき)の「仰臥漫録(ぎょうがまんろく)」とである。いかなる戯曲や小説にも到底見いだされないおもしろみがある。なぜこれほどおもしろいのかよくわからないがただどちらもあらゆる創作の中で最も作為の跡の少ないものであって、こだわりのない叙述の奥に隠れた純真なものがあらゆる批判や估価(こか)を超越して直接に人を動かすのではないかと思う。そしてそれは死生の境に出入する大患と、なんらかの点において非凡な人間との偶然な結合によってのみ始めて生じうる文辞の宝玉であるからであろう。  岩波文庫の「仰臥漫録」を夏服のかくしに入れてある。電車の中でも時々読...
赤蛙 - 島木 健作
  • ...くやうになる少し前に修善寺へ行つた。その頃はもうずゐぶん衰弱してゐたのだが、自分ではまだそれほどとは思つてゐなかつた。少し体を休めれば、ぢきに元気を回復するつもりでゐた。温泉そのものは消極性の自分の病気には却つてわるいので、私はただ静かな環境にたつたひとりでゐることを欲したのである。修善寺は前に一晩泊つたことがあるきりで、べつにいい所だとも思はなかつたが、ほかに行くつもりだつた所が、宿の都合がわるいと断つて来たので、そこにしたのだつた。  宿についた私はその日のうちにもうすつかり失望して、来たことを後悔しなければならなかつた。実にひどい部屋に通されたのだ。それは三階の端に近いところで、一日ぢ...
半島一奇抄 - 泉 鏡花
  • ...り)して席を並べた、修善寺の旅館の主人の談話を、ふと遮った調子がはずんで高かったためである。 「いや、構わず……どうぞ。」  振向いた運転手に、記者がちょっとてれながら云ったので、自動車はそのまま一軋(ひときし)りして進んだ。  沼津に向って、浦々の春遅き景色を馳(はし)らせる、……土地の人は(みっと)と云う三津(みと)の浦を、いま浪打際とほとんどすれすれに通る処(ところ)であった。しかし、これは廻り路(みち)である。  小暇を得て、修善寺に遊んだ、一――新聞記者は、暮春の雨に、三日ばかり降込められた、宿の出入りも番傘で、ただ垂籠(たれこ)めがちだった本意(ほい)なさに、日限(ひぎり)...
伊豆の旅 - 島崎 藤村
  • ...おほひと)へ着いた。修善寺通ひの馬車はそこに旅人を待受けて居た。停車場を出ると、吾儕(われ/\)四人は直に馬車屋に附纏はれた。其日は朝から汽車に乘りつゞけて、最早(もう)乘物に倦んで居たし、それに旅のはじめで、伊豆の土を踏むといふことがめづらしく思はれた。吾儕は互に用意して來た金でもつて、出來るだけ斯の旅を樂みたいと思つた。K君、A君、M君、揃つて出掛けた。私は煙草の看板の懸けてある小さな店を見つけて、敷島を二つ買つて、それから友達に追付いた。 「そろ/\腹が減つて來たネ。」  とK君は私を見て笑ひ乍ら言出した。大仁の町はづれで、復た/\馬車屋が追馳けて來たが、到頭吾儕は乘らなかつた。「な...
水の三日 - 芥川 竜之介
  • ...った。それでも結局「修善寺野田屋支店」だろうということになったが、こんな和文漢訳の問題が出ればどこの学校の受験者だって落第するにきまっている。  通信部は、日暮れ近くなって閉じた。あのいつもの銀行員が来て月謝を取扱う小さな窓のほうでも、上原君や岩佐君やその他の卒業生諸君が、執筆の労をとってくださった。そうしてこっちも、かれこれ同じ時刻に窓を閉じた。僕たちの帰った時には、あたりがもう薄暗かった。二階の窓からは、淡い火影がさして、白楊(はくよう)の枝から枝にかけてあった洗たく物も、もうすっかり取りこまれていた。  通信部はそれからも、つづいて開いた。前記の諸君を除いて、平塚君、国富君、砂岡...


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