哲学

 

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2010年01月12日 15:01:01
2009年11月17日 04:50:55
2010年01月20日 10:21:27
2009年11月30日 23:56:00
2010年01月7日 19:10:31
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あの頃の自分の事 - 芥川 竜之介
  • ...学校へ出て来て、西洋哲学史か何かの教室へはいつたが、何時(いつ)まで待つても、先生は勿論学生も来る容子(ようす)がない。妙だと思つて、外へ出て小使に尋(き)いて見たら、休日だつたと云ふ話をした。彼は電車へ乗る心算(つもり)で、十銭持つて歩きながら、途中で気が変つて、煙草屋へはいると、平然として「往復を一つ」と云つた人間だからこんな事は家常茶飯である。その中(うち)に、傴僂(せむし)のやうな小使が朝の時間を知らせる鐘を振つて、大急ぎで玄関を通りすぎた。  朝の時間はもう故人になつたロオレンス先生のマクベスの講義である。松岡と分れて、成瀬と二階の教室へ行くと、もう大ぜい学生が集つて、ノオトを読み...
或阿呆の一生 - 芥川 竜之介
  • ...ランスから十八世紀の哲学者たちに移つて行つた。が、ルツソオには近づかなかつた。それは或は彼自身の一面、――情熱に駆られ易い一面のルツソオに近い為かも知れなかつた。彼は彼自身の他の一面、――冷(ひやや)かな理智に富んだ一面に近い「カンデイイド」の哲学者に近づいて行つた。  人生は二十九歳の彼にはもう少しも明るくはなかつた。が、ヴオルテエルはかう云ふ彼に人工の翼を供給した。  彼はこの人工の翼をひろげ、易(やす)やすと空へ舞ひ上つた。同時に又理智の光を浴びた人生の歓びや悲しみは彼の目の下へ沈んで行つた。彼は見すぼらしい町々の上へ反語や微笑を落しながら、遮(さへぎ)るもののない空中をまつ直(すぐ...
一夕話 - 芥川 竜之介
  • ...)いっちゃいけない。哲学は哲学、人生は人生さ。――所がそんな事を考えている内に、三度目になったと思い給え。その時ふと気がついて見ると、――これには僕も驚いたね。あの女が笑顔(えがお)を見せていたのは、残念ながら僕にじゃない。賄征伐(まかないせいばつ)の大将、リヴィングストンの崇拝家、ETC. ETC. ……ドクタア和田長平(わだりょうへい)にだったんだ。」 「しかしまあ哲学通りに、飛び下りなかっただけ仕合せだったよ。」  無口な野口も冗談をいった。しかし藤井は相不変(あいかわらず)話を続けるのに熱中していた。 「和田のやつも女の前へ来ると、きっと嬉しそうに御時宜(おじぎ)をしている。それ...
海のほとり - 芥川 竜之介
  • ...りも一年|後(ご)の哲学科にいた、箸(はし)にも棒にもかからぬ男だった。僕は横になったまま、かなり大声(おおごえ)に返事をした。 「哀(あわ)れっぽい声を出したって駄目(だめ)だよ。また君、金(かね)のことだろう?」 「いいえ、金のことじゃありません。ただわたしの友だちに会わせたい女があるんですが、……」  その声はどうもKらしくなかった。のみならず誰か僕のことを心配してくれる人らしかった。僕は急にわくわくしながら、雨戸をあけに飛び起きて行った。実際庭は縁先(えんさき)からずっと広い池になっていた。けれどもそこにはKは勿論、誰も人かげは見えなかった。  僕はしばらく月の映(うつ)った池...
学校友だち - 芥川 竜之介
  • ...)は大抵(たいてい)哲学者や何かなるべければ、三段論法を用ふること斯くの如し。)  その他|菊池寛(きくちくわん)、久米正雄(くめまさを)、山本有三(やまもというざう)、岡栄一郎(をかえいいちらう)、成瀬正一(なるせしやういち)、松岡譲(まつをかゆづる)、江口渙(えぐちくわん)等も学校友だちなり。然れども是等の友だちのことは既に一度以上書いてゐるか、少くとも諸公百年の後(のち)には何か書かせられる間(あひだ)がら故、此処(ここ)には書かざることとすべし。只|次手(ついで)に書き加へたきは忘れ難き亡友のことなり。  大島敏夫(おおしまとしを) これは小学時代の友だちなり。僕も小学時代には頭の...


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