少女

 

少女 ( しょうじょ )     少女についてまとめて読む

幼さ・青さの残る女性のこと。

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2010年01月10日 05:41:14
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伊東から - 芥川 竜之介
  • ...と同じ宿に十二三歳の少女|有之(これあり)、腎臓病(じんざうびやう)とか申すことにて、蝋(らふ)のやうな顔色(かほいろ)を致し居り候。付き添(そ)ひ居り候は母親にや、但し余り似ても居らぬ五十|恰好(がつかう)の婦人に御座候。小生、今朝(こんてう)ふと応接室へ参(まゐ)り候所、この影の薄(うす)き少女、籐(とう)のテエブルの上へのしかかり、熱心に「けふの自習課題」を読み居り候。定めし少女も小生と同様、桜の花や花崗岩(みかげいし)や潮(しほ)の滴(したた)る海藻を想(おも)ひ居りしことと存じ候。これは決して臆測(おくそく)には無之(これなく)、少女の顔を一瞥(いちべつ)致し候はば、誰にも看取(かん...
海のほとり - 芥川 竜之介
  • ...)の二人(ふたり)の少女だった。彼等はほとんど傍若無人(ぼうじゃくぶじん)に僕等の側を通り抜けながら、まっすぐに渚へ走って行った。僕等はその後姿(うしろすがた)を、――一人(ひとり)は真紅(しんく)の海水着を着、もう一人はちょうど虎(とら)のように黒と黄とだんだらの海水着を着た、軽快な後姿を見送ると、いつか言い合せたように微笑していた。 「彼女たちもまだ帰らなかったんだな。」  Mの声は常談(じょうだん)らしい中にも多少の感慨を託(たく)していた。 「どうだ、もう一ぺんはいって来ちゃ?」 「あいつ一人ならばはいって来るがな。何しろ『ジンゲジ』も一しょじゃ、……」  僕等は前の「嫣然(...
開化の殺人 - 芥川 竜之介
  • ...は未(いまだ)十歳の少女なりき。五月某日予等は明子が家の芝生なる藤棚の下(もと)に嬉戯(きぎ)せしが、明子は予に対して、隻脚(せききやく)にて善く久しく立つを得るやと問ひぬ。而して予が否と答ふるや、彼女は左手を垂れて左の趾(あしゆび)を握り、右手を挙げて均衡を保ちつつ、隻脚にて立つ事、是を久(ひさし)うしたりき。頭上の紫藤(しとう)は春日の光りを揺りて垂れ、藤下(とうか)の明子は凝然(ぎようぜん)として彫塑(てうそ)の如く佇(たたず)めり。予はこの画の如き数分の彼女を、今に至つて忘るる能はず。私(ひそか)に自ら省みて、予が心既に深く彼女を愛せるに驚きしも、実にその藤棚の下に於て然りしなり。爾来...
奇遇 - 芥川 竜之介
  • ...に舟を上(あが)った少女の美しいのに驚かされた。少女は実際部屋の窓に、緑色の鸚鵡(おうむ)を飼いながら、これも去年の秋|幕(まく)の陰(かげ)から、そっと隙見(すきみ)をした王生の姿を、絶えず夢に見ていたそうである。 「不思議な事もあればあるものだ。何しろ先方でもいつのまにか、水晶の双魚の扇墜が、枕もとにあったと云うのだから、――」  趙生はこう遇う人毎(ひとごと)に、王生の話を吹聴(ふいちょう)した。最後にその話が伝わったのは、銭塘(せんとう)の文人|瞿祐(くゆう)である。瞿祐はすぐにこの話から、美しい渭塘奇遇記(いとうきぐうき)を書いた。……        ×          ...


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