山脈

 

山脈 ( さんみゃく )     山脈についてまとめて読む

ナイヨー

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2009年05月22日 22:50:47
2009年10月25日 12:56:11
2009年12月21日 22:44:58
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芋粥 - 芥川 竜之介
  • ...(はて)には、一帯の山脈が、日に背いてゐるせゐか、かがやく可き残雪の光もなく、紫がかつた暗い色を、長々となすつてゐるが、それさへ蕭条(せうでう)たる幾叢(いくむら)の枯薄(かれすすき)に遮(さへぎ)られて、二人の従者の眼には、はいらない事が多い。――すると、利仁が、突然、五位の方をふりむいて、声をかけた。 「あれに、よい使者が参つた。敦賀への言づけを申さう。」  五位は利仁の云ふ意味が、よくわからないので、怖々(こはごは)ながら、その弓で指さす方を、眺めて見た。元より人の姿が見えるやうな所ではない。唯、野葡萄(のぶだう)か何かの蔓(つる)が、灌木の一むらにからみついてゐる中を、一疋の狐が、...
木曽義仲論 - 芥川 竜之介
  • ...、木曾川の長流と木曾山脈の絶嶺とに擁せられたる、此二十里の大峡谷に養はれし也。然らば彼が家庭は如何。麻中の蓬をして直からしむものは、蓬辺の麻也。英雄の児をして英雄の児たらしむるものは其家庭也。是ハミルカルありて始めてハンニバルあり、項梁ありて始めて項羽あり、信秀ありて始めて信長あるの所以、鄭家の奴学ばずして、詩を歌ふの所以にあらずや。思うて是に至る、吾人は遂に、彼が乳人にして、しかも彼が先達たる中三権頭兼遠の人物を想見せざる能はず。彼の義仲に於ける、猶北条四郎時政の頼朝に於ける如し。彼は、より朴素なる張良にして、此は、より老猾なる范増なれども、共に源氏の胄子を擁し、大勢に乗じて中原の鹿を争はし...
雪 - 芥川 竜之介
  • ...)の汽車の窓に一列の山脈を眺めてゐた。山脈は勿論(もちろん)まつ白だつた。が、それは雪と言ふよりも山脈の皮膚に近い色をしてゐた。わたしはかう言ふ山脈を見ながら、ふと或小事件を思ひ出した。――  もう四五年以前になつた、やはり或冬曇りの午後、わたしは或友だちのアトリエに、――見すぼらしい鋳(い)もののストオヴの前に彼やそのモデルと話してゐた。アトリエには彼自身の油画(あぶらゑ)の外(ほか)に何も装飾になるものはなかつた。巻煙草(まきたばこ)を啣(くは)へた断髪のモデルも、――彼女は成程(なるほど)混血児(あひのこ)じみた一種の美しさを具へてゐた。しかしどう言ふ量見か、天然自然に生えた睫毛(...
横須賀小景 - 芥川 竜之介
  • ...カ大陸に変つてゐた。山脈や湖や鉄道も一々はつきり盛り上つてゐた。  僕はおやと思つてお嬢さんを探した。が、お嬢さんは見えなかつた。僕の前には横須賀軍港がひろがり、唯一面に三角の波が立つたり倒れたりしてゐるだけだつた。 ――旧稿より―― 底本:「芥川龍之介全集 第十三巻」岩波書店    1996(平成8)年11月8日発行 入力:もりみつじゅんじ 校正:林 幸雄 2002年1月26日公開 2004年3月17日修正 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制...


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