引き出し

 

引き出し ( ひきだし )     引き出しについてまとめて読む

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2010年01月22日 17:41:04
2010年02月5日 16:46:05
2010年01月22日 09:41:09
2009年11月12日 10:30:05
2009年12月25日 20:06:39

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人間失格 - 太宰 治
  • ...しまい込んだ筈の机の引き出しをあけて、手帖を取り上げ、パラパラめくって、お土産の注文記入の個所を見つけ、手帖の鉛筆をなめて、シシマイ、と書いて寝ました。自分はその獅子舞いのお獅子を、ちっとも欲しくは無かったのです。かえって、本のほうがいいくらいでした。けれども、自分は、父がそのお獅子を自分に買って与えたいのだという事に気がつき、父のその意向に迎合して、父の機嫌を直したいばかりに、深夜、客間に忍び込むという冒険を、敢えておかしたのでした。  そうして、この自分の非常の手段は、果して思いどおりの大成功を以て報いられました。やがて、父は東京から帰って来て、母に大声で言っているのを、自分は子供部屋で...
クサンチス - サマン アルベール
  • ...いふ道徳をこの中から引き出したが好いか、分からない。只その選択に困る。作者はそんな事をする事は御免を蒙りたい。なぜといふに、作者の経験によれば、こんな時に吐き出す金言は、その証明の力が大きい丈、それ丈不幸に遭遇したものに対して、無駄な残酷を敢てするに当るからである。 底本:「鴎外選集 第14巻」岩波書店    1979(昭和54)年12月19日第1刷発行 初出:「新小説 一六ノ七」    1911(明治44)年7月1日 入力:tatsuki 校正:小林繁雄 2000年5月11日公開 2005年12月25日修正 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネッ...
葉桜と魔笛 - 太宰 治
  • ...、その折に、ひとつの引き出しの奥底に、一束の手紙が、緑のリボンできっちり結ばれて隠されて在るのを発見いたし、いけないことでしょうけれども、リボンをほどいて、見てしまったのでございます。およそ三十通ほどの手紙、全部がそのM・Tさんからのお手紙だったのでございます。もっとも手紙のおもてには、M・Tさんのお名前は書かれておりませぬ。手紙の中にちゃんと書かれてあるのでございます。そうして、手紙のおもてには、差出人としていろいろの女のひとの名前が記されてあって、それがみんな、実在の、妹のお友達のお名前でございましたので、私も父も、こんなにどっさり男のひとと文通しているなど、夢にも気附かなかったのでござい...
幸福な家庭 - 魯迅
  • ...  彼はテーブルの引き出しから有りったけの銅元を攫み出し、それは二三十よりは少くないものを、拡げている妻の掌(て)の上に置き、妻が出て行(ゆ)くのを見て、ようやく机に向ったが、彼の頭の中は薪駄っぽの事で一杯だった。五五の二十五と、まだ頭の中は亜剌比亜(アラビア)数字で混乱していた。彼は深く息を吸って、力強く吐き出してみた。これで頭の中から薪駄っぽと五五の二十五と、亜剌比亜(アラビア)数字の幻影を追い出そうと思ったのだ。果して、息を吐いてから気持も尠(すくな)からず軽くなった。そこでまた恍惚として思いを馳せるのであった―― 「どんな御馳走だろうな。珍奇な物でも差支えない。豚のロースの葛掛や粉...
「女の一生」と志賀暁子の場合 - 宮本 百合子
  • ...は検事があの作品から引き出して来られたような形で母性を讚えたのではなくて、そのような自然な母の愛が此の世への出生をいため傷つけた私生児と云うものに対する従来の社会的偏見に反省を促されたものであったと思われます。私生児を育て抜いた所に重点があるよりは、むしろ社会的の束縛から愛する者との間の子を、私生児としての形でしか持てなかった事、更にその子を育てる上に日夜世間の古い型の考えと戦わねばならなかった事、ここに作者は人間性への広い訴えをこめていたのではなかったでしょうか。  暁子が年齢の若さや教育の不足や境遇の悪さから落ち入った罪は彼女一人のものではありますまい、検事もその点には一応触れて居られま...


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