怪獣

 

怪獣 ( かいじゅう )     怪獣についてまとめて読む

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2009年11月2日 21:45:00
2009年11月4日 13:25:00
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凱旋祭 - 泉 鏡花
  • ...かた)の如き巨大なる怪獣の腹の下、脚(あし)の四(よ)ツある間を透(すか)して、城の櫓(やぐら)見え、森も見え、橋も見え、日傘(ひがさ)さして橋の上渡り来るうつくしき女の藤色の衣(きぬ)の色、あたかも藤の花|一片(ひとひら)、一片の藤の花、いといと小さく、ちらちら眺められ候ひき。  こは月のはじめより造りかけて、凱旋祭の前一日の昼すぎまでに出来上り候を、一度見たる時のことに有之(これあり)候。  夜に入ればこの巨象の両個の眼(まなこ)に電燈を灯(ひとも)し候。折から曇天(どんてん)に候ひし。一体に樹立(こだち)深く、柳松など生茂(おいしげ)りて、くらきなかに、その蒼白なる光を洩(もら)し、...
夜行巡査 - 泉 鏡花
  • ...光は暗夜(あんや)に怪獣の眼(まなこ)のごとし。        二  公使館のあたりを行くその怪獣は八田義延(はったよしのぶ)という巡査なり。渠(かれ)は明治二十七年十二月十日の午後零時をもって某町(なにがしまち)の交番を発し、一時間交替の巡回の途に就(つ)けるなりき。  その歩行(あゆむ)や、この巡査には一定の法則ありて存するがごとく、晩(おそ)からず、早からず、着々歩を進めて路(みち)を行くに、身体(からだ)はきっとして立ちて左右に寸毫(すんごう)も傾かず、決然自若たる態度には一種犯すべからざる威厳を備えつ。  制帽の庇(ひさし)の下にものすごく潜める眼光は、機敏と、鋭利と...
恐竜艇の冒険 - 海野 十三
  • ...あの太古(たいこ)の怪獣である恐龍! この恐龍を、ぼくたちは豆潜を使って海中に出す計画なのだ。  いったいどうして、そんなことができるか、えへん、えへん。それがちゃんとできるのである。サムとぼくとで、とうとう考え出したことなのだ。  その仕掛は、みなさんにうちあけると、こうだ。例の潜水艇にはマストがある。このマストに、作り物の恐龍の首をとりつけるのだ。もちろん、海水にぬれても、色や形がくずれない材料でこしらえておく。  こうしておいて、豆潜を海の底から浮きあがらせたり、また急に沈ませたりする、するとどうなるだろう、大恐龍が海の中から首を出したり引込めたりするように見えるだろう。さあそのと...
崩れる鬼影 - 海野 十三
  • ...ウ、ウ。  まるで怪獣のような呻(うな)り声です。  破れた窓から外に首を出してみますと、どうでしょう、遥(はる)か下の街道(かいどう)をこっちへ突進して来る自動車のヘッドライトが一(ひ)イ、二(ふ)ウ、三(み)イ、ときどきパッと眩(まぶ)しい眼玉をこっちへ向けます。いよいよ警察隊がやって来たのです。頭からポッポッと湯気(ゆげ)を出して怒っている警官の顔が見えるようでした。  ふりかえってみると、兄は依然として絨氈(じゅうたん)の上に長くなったまま、苦しそうな呼吸をしていました。  私は階段をトントンと下って、老婦人の室(へや)の扉(ドア)を叩(たた)きました。 「おばさん。いよいよ...
壁の眼の怪 - 江見 水蔭
  • ...若者であった。それは怪獣のような鋭い眼をして、繁りの青萱の中を睨みつめた。  執念の毒蛇の首は、未だ鈴手綱の端を咬んだまま、ときどき、ビクリ、ビクリとしているのであった。        五  勝国手は古文書(こもんじょ)を写しなどした為に、早夕方になったのに驚き、今晩は大炊之助の家に厄介になるより他なくなった。  茶と塩鮭の塩味とで煮た昆布を吸い物とし、それから、胡瓜(きゅうり)を切って水に浮して、塩を添えて夕食を出された。それは未(ま)だ食べられたが、困ったのは酒を強いられた事で、その酒たるや、正月に造ったという濁酒(どぶろく)で、蛆(うじ)がわいているのであった。  それ...


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