手先

 

手先 ( てさき )     手先についてまとめて読む

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2009年11月21日 01:25:57
2009年05月24日 15:45:37
2009年05月29日 15:50:58
2009年12月13日 20:11:15
2010年01月8日 19:36:02
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戯作三昧 - 芥川 竜之介
  • ...出てゐやす。決して小手先の器用や生噛(なまかじ)りの学問で、捏(でつ)ちあげたものぢやげえせん。そこが大きに蓑笠軒隠者(さりふけんいんじや)なんぞとは、ちがふ所さ。」  馬琴の経験によると、自分の読本の悪評を聞くと云ふ事は、単に不快であるばかりでなく、危険も亦少くない。と云ふのは、その悪評を是認する為に、勇気が沮喪(そさう)すると云ふ意味ではなく、それを否認する為に、その後の創作的動機に、反動的なものが加はると云ふ意味である。さうしてさう云ふ不純な動機から出発する結果、屡(しばしば)畸形な芸術を創造する惧(おそれ)があると云ふ意味である。時好に投ずることのみを目的としてゐる作者は別として、少...
戯作三昧 - 芥川 竜之介
  • ...出ていやす。決して小手先の器用や生(なま)かじりの学問で、でっちあげたものじゃげえせん。そこが大きに蓑笠軒隠者(さりゅうけんいんじゃ)なんぞとは、ちがうところさ。」  馬琴の経験によると、自分の読本(よみほん)の悪評を聞くということは、単に不快であるばかりでなく、危険もまた少なくない。というのは、その悪評を是認するために、勇気が、沮喪(そそう)するという意味ではなく、それを否認するために、その後の創作的動機に、反動的なものが加わるという意味である。そうしてそういう不純な動機から出発する結果、しばしば畸形な芸術を創造する惧(おそ)れがあるという意味である。時好に投ずることのみを目的としている作...
大正十二年九月一日の大震に際して - 芥川 竜之介
  • ...はボルシエヴイツキの手先ださうだと云つた。菊池は今度は眉を挙げると、「※さ、君、そんなことは」と叱りつけた。僕は又「へええ、それも※か」と忽ち自説(?)を撤回(てつくわい)した。  再び僕の所見によれば、善良なる市民と云ふものはボルシエヴイツキと○○○○との陰謀の存在を信ずるものである。もし万一信じられぬ場合は、少くとも信じてゐるらしい顔つきを装(よそほ)はねばならぬものである。けれども野蛮(やばん)なる菊池寛は信じもしなければ信じる真似(まね)もしない。これは完全に善良なる市民の資格を放棄(はうき)したと見るべきである。善良なる市民たると同時に勇敢なる自警団(じけいだん)の一員たる僕は菊池...
忠義 - 芥川 竜之介
  • ...まった。これを見た大手先(おおてさき)の大小名の家来(けらい)は、驚破(すわ)、殿中に椿事(ちんじ)があったと云うので、立ち騒ぐ事が一通りでない。何度目付衆が出て、制しても、すぐまた、海嘯(つなみ)のように、押し返して来る。そこへ、殿中の混雑もまた、益々甚しくなり出した。これは御目付土屋長太郎が、御徒目付(おかちめつけ)、火の番などを召し連れて、番所番所から勝手まで、根気よく刃傷(にんじょう)の相手を探して歩いたが、どうしても、その「上下(かみしも)を着た男」を見つける事が出来なかったからである。  すると、意外にも、相手は、これらの人々の眼にはかからないで、かえって宝井宗賀(たからいそうが...
美術曲芸しん粉細工 - 阿部 徳蔵
  • ...しん粉を造る狐光老の手先に見とれてゐたが、『ねえ小父さん、小父さんにはどんな花でも出来るの?』  ときいた。 『あゝ出来るとも、小父さんに出来ない花なんてものは、たゞの一つだつてありはしない。』 『さう、ぢやああたしチユウリツプがほしいの。小父さん拵へてくれない?』  と一人がいつた。 『あたしもチユウリツプよ。』 『あたしも……。』  と、他の二人もチユウリツプの註文をした。然し此時、俄然よわつたのは狐光老だつた。何を隠さう、彼はチユウリツプの花を知らなかつた。『チユウリツプ、チユウリツプ、きいたやうな名だが……。』と二三度口の中で繰返したが、てんで、どんな花だか見当さえつかな...


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