日記帳

 

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2010年01月3日 22:59:37
2009年12月27日 03:05:02
2009年05月21日 16:15:42
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千早館の迷路 - 海野 十三
  • ...下宿を調べたが、彼の日記帳を得た外には、彼の行方をつきとめる資料はなかった。その日記も、一ヶ月程前から始まった四方木田鶴子との交際に関する熱情と反省とが、彼らしい純情の文章で綴(つづ)ってあるだけで、彼がこれから赴こうとする場所については記載がなかった。  ただその中で一つ、帆村の注意を惹いたのは、「千早(ちはや)館」という文字だった。“田鶴子さんは日本中で一番感覚美を持った建築物は千早館であり、田鶴子さんは毎月一回は栃木県の山奥まで行って、千早館を眺めて来ないではいられない程なのよと、うっとりとした面持で僕に語った”と、日記には出ていた。  千早館! この建物の名に、帆村は古い記憶を持っ...
ヒルミ夫人の冷蔵鞄 - 海野 十三
  • ...り、その日の感想を、日記帳のなかに書き綴った。それは夫人が生れてはじめてものした日記であった。その感想文は次のようなまことに短いものであったけれど―― 「×年×月×日。雨。」  気圧七五〇ミリ。室温一九度七。湿度八五。  遂に妾(わたし)は、決意のほどを実行にうつした。  この世に只ひとり熱愛する夫を、特別研究室に連れこんで電気メスでもって、すっかり解体してしまった。夫は最後まで、今自分が解体されるなどとは思っていなかったようだ。  妾の激しく知りたいと思っていたことは、夫として傍に起き伏している一個の男性が、果たして真(まこと)の万吉郎その人であるかどうかを確めたかったのである。だ...
寄席と芝居と - 岡本 綺堂
  • ...見るもの聞くもの一々日記帳に書き留めるので、警察の探索方と誤られて、非常に丁寧に取り扱われたなどという※話がある。  七日の朝は磯之丞に別れて、村を過ぎ、山を越え、九里の道を徒歩して、目的地の沼田の町に行き着いた。宿は大竹屋。早速に主人を呼んで、塩原多助の本家はどこにあるかと尋ねると、原町という所に塩原という油屋があるから、ともかくも明日呼び寄せますと云う。明くる八日の朝、宿の女房が原町の塩原金右衛門という人を案内して来た。年の頃は六十二、三で、人品賤しからず、ひどく丁寧に挨拶されて円朝も困った。紀行には「わたくしは東京長谷川町梅の屋の親類の者なり。少しお尋ね申したき事ありと、先づ日記の手帳...
朱絃舎浜子 - 長谷川 時雨
  • ...をした上で、その日の日記帳に書き止められ、しかも彼女の批判がつけられてあるのが、浜子の仕方だった。  しかし、彼女には、彼女らしいユーモアが計(たく)らまれ、静かに実行にうつされることもあるのだった。言って見ればある時、年長者や、年下の者や、とにかく浜子の箏に心酔する、友達であり門弟である女人(ひと)たちが集められた会食の席で、わたしに、 「おやっちゃん、ニャアといってごらんなさい。」 と、並んでホークをとっている浜子がいった。わたしはなんの遅疑もなく、早速(さっそく)ニャアンと彼女の言葉の下にやった。わたしの眼はお皿からはなれてもいないし、四辺(あたり)の眼なんぞ考えにも入れていなかっ...
自由画稿 - 寺田 寅彦
  • ...人が多い。モダーンな日記帳にはその年の干支(かんし)など省略してあるのもあるくらいである。実際|丙午(ひのえうま)の女に関する迷信などは全くいわれのないことと思われるし、辰年(たつどし)には火事や暴風が多いというようなこともなんら科学的の根拠のないことであると思われるが、しかしこれらは干支の算年法に付帯して生じた迷信であって、そういう第二義的な弊が伴なうからと言って干支の使用が第一義的に不合理だという証拠にはならない。昔から長い間これが使われて来たのはやはりそれだけの便利があったからである。  十と十二の最小公倍数は六十であるから十干十二支の組み合わせは六十年で一週期となる。この数は二、三、...


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