此処

 

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2010年01月13日 17:56:55
2010年01月23日 23:48:49
  • @PAINT - 此処 - @PAINT 記事2を表示記事2を非表示 2010-01-23 23:48 記事の概要:
    テスト投稿。ついでに保管庫top絵うp。ああ、管理人以外投稿禁止ですよ。
2010年02月4日 18:16:06
2009年10月27日 21:11:19
2009年11月25日 21:17:32

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あばばばば - 芥川 竜之介
  • ...(だんな)、マツチは此処(ここ)にありますぜ。」  保吉は内心凱歌を挙げながら、大型のマツチを一箱買つた。代(だい)は勿論一銭である。しかし彼はこの時ほど、マツチの美しさを感じたことはない。殊に三角の波の上に帆前船(ほまへせん)を浮べた商標は額縁へ入れても好(い)い位である。彼はズボンのポケツトの底へちやんとそのマツチを落した後、得々(とくとく)とこの店を後ろにした。……  保吉は爾来|半年(はんとし)ばかり、学校へ通ふ往復に度たびこの店へ買ひ物に寄つた。もう今では目をつぶつても、はつきりこの店を思ひ出すことが出来る。天井の梁(はり)からぶら下つたのは鎌倉のハムに違ひない。欄間(らんま)の...
一番気乗のする時 - 芥川 竜之介
  • ...くなつてゐる。それに此処(ここ)らは百舌鳥(もず)がくる。鵯(ひよどり)がくる。たまに鶺鴒(せきれい)がくることもある。田端(たばた)の音無川(おとなしがは)のあたりには冬になると何時(いつ)も鶺鴒(せきれい)が来てゐる。それがこの庭までやつてくるのだ。夏のやうに白鷺(しらさぎ)が空をかすめて飛ばないのは物足(ものた)りないけれども、それだけのつぐなひは十分あるやうな気がする。  町はだんだん暮近くなつてくると何処(どこ)か物々しくなつてくる。ざわめいてくる。あすこが一寸(ちよつと)愉快だ。ざわめいて来て愉快になるといふことは、酸漿提灯(ほほづきぢやうちん)がついてゐたり楽隊がゐたりするのも...
芋粥 - 芥川 竜之介
  • ...轡(くつわ)を並べて此処まで来て見ると、どうも利仁はこの近所へ来るつもりではないらしい。現に、さうかうしてゐる中に、粟田口は通りすぎた。 「粟田口では、ござらぬのう。」 「いかにも、もそつと、あなたでな。」  利仁は、微笑を含みながら、わざと、五位の顔を見ないやうにして、静に馬を歩ませてゐる。両側の人家は、次第に稀になつて、今は、広々とした冬田の上に、餌をあさる鴉(からす)が見えるばかり、山の陰に消残つて、雪の色も仄(ほのか)に青く煙つてゐる。晴れながら、とげとげしい櫨(はじ)の梢が、眼に痛く空を刺してゐるのさへ、何となく肌寒い。 「では、山科(やましな)辺ででもござるかな。」 「山...
老いたる素戔嗚尊 - 芥川 竜之介
  • ...にかかりましたから、此処まで御伴(おとも)して参りました。」  須世理姫はかう云つて、やつと身を起した素戔嗚に、遠い国の若者を引き合はせた。  若者は眉目の描いたやうな、肩幅の広い男であつた。それが赤や青の頸珠(くびたま)を飾つて、太い高麗剣(こまつるぎ)を佩(は)いてゐる容子(ようす)は、殆ど年少時代そのものが目前に現れたやうに見えた。  素戔嗚は恭(うやうや)しい若者の会釈(ゑしやく)を受けながら、 「御前の名は何と云ふ?」と、無躾(ぶしつけ)な問を抛(はふ)りつけた。 「葦原醜男(あしはらしこを)と申します。」 「どうしてこの島へやつて来た?」 「食物や水が欲しかつたもので...
往生絵巻 - 芥川 竜之介
  • ...死ぬるまでぢや。幸ひ此処に松の枯木が、二股に枝を伸ばしてゐる。まづこの梢に登るとしようか。――阿弥陀仏よや。おおい。おおい。 再び浪の音 どぶりどぶん。 老いたる法師 あの物狂ひに出合つてから、もう今日は七日目(なぬかめ)ぢや。何でも生身(しやうじん)の阿弥陀仏に、御眼にかかるなぞと云うてゐたが。その後は何処(いづく)へ行き居つたか、――おお、この枯木の梢の上に、たつた一人登つてゐるのは、紛(まぎ)れもない法師ぢや。御坊(ごばう)。御坊。……返事をせぬのも不思議はない。何時(いつ)か息が絶えてゐるわ。餌袋(ゑぶくろ)も持たぬ所を見れば、可哀さうに餓死(うゑし)んだと見える。...


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