流石

 

流石 ( さすが )     流石についてまとめて読む

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2009年11月11日 00:45:06
2010年02月2日 00:11:05
2010年01月29日 16:49:59
  • メニュー - やる夫たちの村WIKI - メニュー 記事3を表示記事3を非表示 2010-01-29 16:49 記事の概要:
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2009年12月12日 22:55:22
2009年05月24日 19:10:00

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あの頃の自分の事 - 芥川 竜之介
  • ...をした所だつたので、流石(さすが)に少し恐縮した。豊田君は「ぢやようござんす」と云つて、悠然と向うへ行つてしまつた。悠然と云ふのは、決して好い加減な形容ぢやない。実際君は何時でも、悠然と歩いてゐた。豊田君は今どこで何をしてゐるか、判然とした事は承知しないが、ロオレンス先生に好意を持ち、若しくはロオレンス先生が好意を持つた学生の中で、我々――と云つて悪るければ、少くとも自分が、常に或程度の親しみを感じてゐた、たつた一人の人間である。自分はこれを書いてゐる今でも、君の悠然とした歩き方を思ひ出すと、もう一度君と大学の廊下に立つて、平凡な時候の挨拶でも交換したいやうな気がしないでもない。  その中に...
尾形了斎覚え書 - 芥川 竜之介
  • ...説得致し候へば、篠も流石(さすが)に、推してとも申し難く、其儘|凄々(すごすご)帰宅致し候。  翌九日は、ひき明け方より大雨にて、村内一時は人通も絶え候所、卯時(うのとき)ばかりに、篠、傘をも差さず、濡鼠(ぬれねずみ)の如くなりて、私宅へ参り、又々検脈致し呉れ候様、頼み入り候間、私申し候は、「長袖ながら、二言(にごん)は御座無く候。然れば、娘御の命か、泥烏須如来か、何れか一つ御棄てなさるる分別肝要と存じ候。」斯様(かやう)申し聞け候へば、篠、此度は狂気の如く相成り、私前に再三|額(ぬか)づき又は手を合せて拝みなど致し候うて、「仰せ千万(せんばん)御尤(ごもつと)もに候。なれども、切支丹宗門の...
枯野抄 - 芥川 竜之介
  • ...ちを読み合つた時は、流石(さすが)にぎよつとせずにはゐられなかつたのであらう。彼は慌(あわただ)しく視線を側へ外(そ)らせると、さり気なく羽根楊子をとりあげて、 「では、御先へ」と、隣の去来に挨拶した。さうしてその羽根楊子へ湯呑の水をひたしながら、厚い膝をにじらせて、そつと今はの師匠の顔をのぞきこんだ。実を云ふと彼は、かうなるまでに、師匠と今生(こんじやう)の別をつげると云ふ事は、さぞ悲しいものであらう位な、予測めいた考もなかつた訳ではない。が、かうして愈末期(いよいよまつご)の水をとつて見ると、自分の実際の心もちは全然その芝居めいた予測を裏切つて、如何にも冷淡に澄みわたつてゐる。のみならず...
木曽義仲論 - 芥川 竜之介
  • ...の夢の如し。 流石に曠世の驕児入道相国が、六十余州の春をして、六波羅の朱門に漲らしめたる、平門の栄華も、定命の外に出づべからず。荘園天下に半して子弟殿上に昇るもの六十余人、平大納言時忠をして、平門にあらずンば人にして人にあらずと、豪語せしめたるは、平氏が空前の成功也。而して平氏自身も亦其成功の為に仆るべき数を担ひぬ。 天下太平は武備機関の制度と両立せず。生産的発展は争乱の時代と並存せず。今や平氏の成功は、其武備機関の制度と両立する能はざる天下太平を齎せり。天下太平は物質的文明の進歩を齎し、物質的文明の進歩は富の快楽を齎せり。単に富の快楽を齎せるのみならず、富の渇想を齎せり。単に富の渇想...
袈裟と盛遠 - 芥川 竜之介
  • ...と尽きるかと思えば、流石(さすが)に気の緩むような心もちもする。明日の日は、必ず、首のない私の死骸の上に、うすら寒い光を落すだろう。それを見たら、夫は――いや、夫の事は思うまい、夫は私を愛している。けれど、私にはその愛を、どうしようと云う力もない。昔から私にはたった一人の男しか愛せなかった。そうしてその一人の男が、今夜私を殺しに来るのだ。この燈台の光でさえそう云う私には晴れがましい。しかもその恋人に、虐(さいな)まれ果てている私には。」  袈裟(けさ)は、燈台の火を吹き消してしまう。ほどなく、暗の中でかすかに蔀(しとみ)を開く音。それと共にうすい月の光がさす。 (大正七年三月) ...


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