焼け

 

焼け ( やけ )     焼けについてまとめて読む

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2010年02月1日 03:31:14
  • トップ - 夕焼け過ぎの鉛空 - トップ 記事1を表示記事1を非表示 2010-02-01 03:31 記事の概要:
    焼け過ぎの鉛空企画・制作 : 真崎 遼発表形式 : AVD(ノベル)ジャンル : リアルSF学園モノ
2009年11月21日 10:10:34
2009年12月13日 23:06:10
2010年01月9日 04:46:03

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或阿呆の一生 - 芥川 竜之介
  • ...近いものだつた。彼は焼けあとを歩きながら、かすかにこの匂を感じ、炎天に腐つた死骸の匂も存外悪くないと思つたりした。が、死骸の重なり重(かさな)つた池の前に立つて見ると、「酸鼻(さんび)」と云ふ言葉も感覚的に決して誇張でないことを発見した。殊に彼を動かしたのは十二三歳の子供の死骸だつた。彼はこの死骸を眺め、何か羨ましさに近いものを感じた。「神々に愛せらるるものは夭折(えうせつ)す」――かう云ふ言葉なども思ひ出した。彼の姉や異母弟はいづれも家を焼かれてゐた。しかし彼の姉の夫は偽証罪を犯した為に執行猶予中の体だつた。…… 「誰も彼も死んでしまへば善(い)い。」  彼は焼け跡に佇(たたず)んだまま...
一夕話 - 芥川 竜之介
  • ...、一座の誰よりも日に焼けている。目鼻立ちも甚だ都会じみていない。その上|五分刈(ごぶが)りに刈りこんだ頭は、ほとんど岩石のように丈夫そうである。彼は昔ある対校試合に、左の臂(ひじ)を挫(くじ)きながら、五人までも敵を投げた事があった。――そういう往年の豪傑(ごうけつ)ぶりは、黒い背広(せびろ)に縞のズボンという、当世流行のなりはしていても、どこかにありありと残っている。 「飯沼! 君の囲い者じゃないか?」  藤井は額越(ひたいご)しに相手を見ると、にやりと酔(よ)った人の微笑を洩(も)らした。 「そうかも知れない。」  飯沼は冷然と受け流してから、もう一度和田をふり返った。 「誰だい...
海のほとり - 芥川 竜之介
  • ...をかがめたなり、日に焼けた笑顔(わらいがお)をふり向けて見せた。 「君もはいれよ。」 「僕は厭(いや)だ。」 「へん、『嫣然(えんぜん)』がいりゃはいるだろう。」 「莫迦(ばか)を言え。」 「嫣然」と言うのはここにいるうちに挨拶(あいさつ)ぐらいはし合うようになったある十五六の中学生だった。彼は格別美少年ではなかった。しかしどこか若木(わかぎ)に似た水々しさを具えた少年だった。ちょうど十日ばかり以前のある午後、僕等は海から上(あが)った体を熱い砂の上へ投げ出していた。そこへ彼も潮(しお)に濡れたなり、すたすた板子(いたご)を引きずって来た。が、ふと彼の足もとに僕等の転(ころ)がってい...
江口渙氏の事 - 芥川 竜之介
  • ...火照らせている。鉄が焼けるのに黒熱と云う状態がある。見た所は黒いが、手を触れれば、忽その手を爛(ただ)らせてしまう。江口の一本気の性格は、この黒熱した鉄だと云う気がする。繰返して云うが、決して唯の鉄のような所謂快男児などの類ではない。  それから江口の頭は批評家よりも、やはり創作家に出来上っている。議論をしても、論理よりは直観で押して行く方だ。だから江口の批評は、時によると脱線する事がないでもない。が、それは大抵受取った感銘へ論理の裏打ちをする時に、脱線するのだ。感銘そのものの誤は滅多にはない。「技巧などは修辞学者にも分る。作の力、生命を掴むものが本当の批評家である。」と云う説があるが、それ...
老いたる素戔嗚尊 - 芥川 竜之介
  • ...茨や小篠(をざさ)の焼ける音が、けたたましく耳を弾(はじ)き出した。 「今度こそあの男を片づけたぞ。」  素戔嗚は高い岩の上に、ぢつと弓杖(ゆんづゑ)をつきながら、兇猛な微笑を浮べてゐた。  火は益(ますます)燃え拡がつた。鳥は苦しさうに鳴きながら、何羽も赤黒い空へ舞ひ上つた。が、すぐに又煙に巻かれて、紛々と火の中へ落ちて行つた。それがまるで遠くからは、嵐に振はれた無数の木の実が、しつきりなくこぼれ飛ぶやうに見えた。 「今度こそあの男を片づけたぞ。」  素戔嗚はかう心の中(うち)に、もう一度満足の吐息を洩らすと、何故か云ひやうのない寂しさがかすかに湧いて来るやうな心もちがした。…… ...


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