発条

 

発条 ( ぜんまいまたはばね )     発条についてまとめて読む

ぜんまい
ぐるぐる回して物と物とをとめるもの。
ばね
ビョインビョイーンして跳ねるもの。

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2009年11月7日 20:31:14
2010年01月6日 01:55:39
2009年11月14日 20:07:28
2009年12月26日 22:45:40
2010年01月7日 00:51:10

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戦時旅行鞄 ――金博士シリーズ・6―― - 海野 十三
  • ...クランク・シャフトに発条(はつじょう)にリベットに高声器(こうせいき)に……」 「いくら数えてもきりがないから、もうよしたらどうじゃ。要するに右に述べたものは全部わしの身のまわり品だから、誤解して貰っては困る」 「尤(もっと)も、新品はないから、商品じゃないということは分ります。ではよろしゅうございます。品名だけはノートして置きますが、まず此場(このば)は税金を懸けないで、お通り願うということにいたしましょう」 「ほう、漸(ようや)く話がわかってきたね」  博士は、その場に引き散らかされた道具を一生けんめい掻(か)き集め、トランクの中に入れて、蓋(ふた)をした。そして軽々と肩に担いだの...
ヒルミ夫人の冷蔵鞄 - 海野 十三
  • ...は床をコンと蹴ると、発条(ばね)仕掛の人形のように、石油箱から飛びあがった。そして傍に脱ぎすててあった手術着をとりあげると、重い扉を押して、広い廊下を夫万吉郎の部屋の方へスタスタと歩いていった。  いつも空腹なヒルミ夫人の冷蔵鞄が、腹一杯にふくれたのは、それから二時間とたたない後のことだった。  その冷蔵鞄というのは、いつもヒルミ夫人の特別研究室に置いてあったものだった。それは最新式の携帯用冷蔵庫であった。夫人は時折、この鞄のなかに、動物試験につかった犬や兎の解剖屍体を入れて外を下げてあるいたものである。  しかし今日という今日は、犬や兎の屍体はすっかり取り出されて、汚物入れのなかに...
熊の出る開墾地 - 佐左木 俊郎
  • ...ている間は縮んでいる発条(ばね)のように、手を放すとすぐに原状(もと)に戻って、まもなくその時の恐怖感を忘れてしまうのだった。彼は貸した食糧が順調に戻って来るようになると、また別の話を岡本吾亮にまで持って来た。 「ね、岡本さん。この土地にも、そろそろ税金がかかるようになったんですがね。一つその、幾らでも一つその小作料を……」  話の途中で藤沢は吾亮の顔を見た。吾亮は何も言わずに、光る眼で藤沢の顔を視つめ続けた。そして吾亮は下唇を噛んだ。 「いや岡本さん、決して無理というのじゃないんですがね。なにしろその……」 「あなたは最初に、私へなんて約束したです?」  吾亮は太い錆(さび)のある...
碧眼托鉢 ――馬をさへ眺むる雪の朝かな―― - 太宰 治
  • ...みずから動かした僕の発条(ばね)。これこそ勇気であり、力であると御記憶ありたい。」「なんのことはない、僕は市井(しせい)の正義派であった。」白面の文学青年、アンドレ・ジッドに与う。「早く男らしくなってくれ。立場をどっちかに、はっきりと、きめてくれ。」  アンドレ・ジッドは演説した。「淑女、ならびに、紳士諸君。シャルル・ルイ・フィリップは、絶倫の力と、未来とを約束しながら、昨年十二月、三十四歳で、この世に、いなくなったのです。」  かれこそ、厳粛なる半面の大文豪。世をのがれ、ひっそり暮した風流隠士のたぐいではなかった。三十四歳で死したるかれには、大作家五十歳六十歳のあの傍若無人のマンネリズム...
早すぎる埋葬 - ポー エドガー・アラン
  • ...に動くように工夫した発条(ばね)をつけた。なおこれらのほかに、墓の天井から大きなベルを下げて、その綱が棺の穴を通して死体の片手に結びつけられるようにした。ああ! しかし人間の運命にたいして用心などはなんの役に立とう? このように十分工夫した安全装置さえも、生きながらの埋葬という極度の苦痛から、その苦痛を受けるように運命を定められている惨めな人間を救い出すに足りないのだ!  あるとき――前にもたびたびあったように――私はまったくの無意識から、最初の弱い漠然とした生存の意識へ浮び上がりかかっている自分に気がついた。ゆっくりと――亀の歩みのように――霊魂のほのかな灰色の曙(あけぼの)が近づいてきた...

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