立て続け

 

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2009年12月20日 20:56:20
2009年10月17日 01:29:58
2009年11月15日 18:00:02
2010年02月4日 05:36:05

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罠を跳び越える女 - 矢田 津世子
  • ...咽(むせ)て、槇子は立て続けに何度も咳入った。 「何だな、あんたは非常な勉強家だという評判じゃないですか。」 「左様でございますか。」 「左様ですか、って。ハハハハ、一体どの方面を主に勉強していられるかね?」  金縁眼鏡の中で、相手の眼が誇張してとぼけている。 「お料理に興味をもってますわ。一週間に一度ずつ、講習会に参りますの。」 「ほほう、私にも一度御馳走してくれんかな。今からお嫁入りの仕度とは殊勝な、どうだね、前川さん、この私の月下氷人じゃァ、ハハハハ、気に入らんというのかな。」  眼鏡を上下に揺すって、部長は笑って、笑って、馬のように息を切ると、やっと口を閉じた。「ところで...
六の宮の姫君 - 芥川 竜之介
  • ...門の空に、寂しい音を立て続けた。男は法師を尻目にしながら、苛立(いらだ)たしい思ひを紛(まぎ)らせたさに、あちこち石畳みを歩いてゐた。その内にふと男の耳は、薄暗い窓の櫺子(れんじ)の中に、人のゐるらしいけはひを捉へた。男は殆(ほとんど)何の気なしに、ちらりと窓を覗いて見た。  窓の中には尼が一人、破れた筵(むしろ)をまとひながら、病人らしい女を介抱してゐた。女は夕ぐれの薄明りにも、無気味な程|痩(や)せ枯(が)れてゐるらしかつた。しかしその姫君に違ひない事は、一目見ただけでも十分だつた。男は声をかけようとした。が、浅ましい姫君の姿を見ると、なぜかその声が出せなかつた。姫君は男のゐるのも知らず...

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