笑い

 

笑い ( わらい )     笑いについてまとめて読む

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2009年05月26日 13:45:48
2009年12月7日 22:44:58
2009年12月7日 22:44:59

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或日の大石内蔵助 - 芥川 竜之介
  • ...は、満足そうに、眼で笑い合った。――もしこの時、良雄の後(うしろ)の障子に、影法師が一つ映らなかったなら、そうして、その影法師が、障子の引手(ひきて)へ手をかけると共に消えて、その代りに、早水藤左衛門の逞しい姿が、座敷の中へはいって来なかったなら、良雄はいつまでも、快い春の日の暖さを、その誇らかな満足の情と共に、味わう事が出来たのであろう。が、現実は、血色の良い藤左衛門の両頬に浮んでいる、ゆたかな微笑と共に、遠慮なく二人の間へはいって来た。が、彼等は、勿論それには気がつかない。 「大分(だいぶ)下(しも)の間(ま)は、賑かなようですな。」  忠左衛門は、こう云いながら、また煙草(たばこ)を...
一夕話 - 芥川 竜之介
  • ...蔑(さげす)むような笑い方をした。が、藤井は無頓着(むとんじゃく)に、時々和田へ目をやっては、得々(とくとく)と話を続けて行った。 「和田の乗ったのは白い木馬、僕の乗ったのは赤い木馬なんだが、楽隊と一しょにまわり出された時には、どうなる事かと思ったね。尻は躍るし、目はまわるし、振り落されないだけが見っけものなんだ。が、その中でも目についたのは、欄干(らんかん)の外(そと)の見物の間に、芸者らしい女が交(まじ)っている。色の蒼白い、目の沾(うる)んだ、どこか妙な憂鬱な、――」 「それだけわかっていれば大丈夫だ。目がまわったも怪しいもんだぜ。」  飯沼はもう一度口を挟んだ。 「だからその中...
犬と笛 - 芥川 竜之介
  • ...  すると、大男は笑いながら、 「高が犬を一匹くれなどとは、お前も余っ程欲のない男だ。しかしその欲のないのも感心だから、ほかにはまたとないような不思議な犬をくれてやろう。こう言う己(おれ)は、葛城山(かつらぎやま)の足一(あしひと)つの神だ。」と言って、一声高く口笛を鳴らしますと、森の奥から一匹の白犬が、落葉を蹴立てて駈(か)けて来ました。  足一つの神はその犬を指して、 「これは名を嗅げと言って、どんな遠い所の事でも嗅(か)ぎ出して来る利口な犬だ。では、一生|己(おれ)の代りに、大事に飼ってやってくれ。」と言うかと思うと、その姿は霧のように消えて、見えなくなってしまいました。  髪...
魚河岸 - 芥川 竜之介
  • ...続けた。如丹は静かに笑い笑い、話の相槌(あいづち)を打っていた。その内に我々はいつのまにか、河岸の取(とっ)つきへ来てしまった。このまま河岸を出抜けるのはみんな妙に物足りなかった。するとそこに洋食屋が一軒、片側(かたかわ)を照らした月明りに白い暖簾(のれん)を垂らしていた。この店の噂は保吉さえも何度か聞かされた事があった。「はいろうか?」「はいっても好(い)いな。」――そんな事を云い合う内に、我々はもう風中を先に、狭い店の中へなだれこんでいた。  店の中には客が二人、細長い卓(たく)に向っていた。客の一人は河岸の若い衆、もう一人はどこかの職工らしかった。我々は二人ずつ向い合いに、同じ卓に割り...


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