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2009年11月4日 10:45:30
2010年01月31日 22:21:42
2009年12月27日 23:11:03
2009年11月10日 23:15:43
2010年01月12日 01:01:15

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闇中問答 - 芥川 竜之介
  • ...文学史の上にも、新聞記事の上にも。 或声 それをお前は何と呼んでゐる? 僕 僕は――僕は何と呼ぶかは知らない。しかし他人の言葉を借りれば、お前は僕等を超えた力だ。僕等を支配する 〔Daimo^n〕 だ。 或声 お前はお前自身を祝福しろ。俺は誰にでも話しには来ない。 僕 いや、僕は誰よりもお前の来るのを警戒するつもりだ。お前の来る所に平和はない。しかもお前はレントゲンのやうにあらゆるものを滲透して来るのだ。 或声 では今後も油断するな。 僕 勿論今後は油断しない。唯ペンを持つてゐる時には…… 或声 ペンを持つてゐる時には来いと云ふのだな。 僕 誰が来いと云ふものか! 僕は群小作家...
馬の脚 - 芥川 竜之介
  • ...出したり、三段抜きの記事を掲(かか)げたりした。何(なん)でもこの記事に従えば、喪服(もふく)を着た常子はふだんよりも一層にこにこしていたそうである。ある上役(うわやく)や同僚は無駄(むだ)になった香奠(こうでん)を会費に復活祝賀会を開いたそうである。もっとも山井博士の信用だけは危険に瀕(ひん)したのに違いない。が、博士は悠然(ゆうぜん)と葉巻の煙を輪に吹きながら、巧みに信用を恢復(かいふく)した。それは医学を超越(ちょうえつ)する自然の神秘を力説したのである。つまり博士自身の信用の代りに医学の信用を抛棄(ほうき)したのである。  けれども当人の半三郎だけは復活祝賀会へ出席した時さえ、少しも...
開化の良人 - 芥川 竜之介
  • ...めいかん)の舞踏会の記事が出ていそうな気がするのです。実を云うとさっきこの陳列室へはいった時から、もう私はあの時代の人間がみんなまた生き返って、我々の眼にこそ見えないが、そこにもここにも歩いている。――そうしてその幽霊(ゆうれい)が時々我々の耳へ口をつけて、そっと昔の話を囁いてくれる。――そんな怪しげな考えがどうしても念頭を離れないのです。殊に今の洋服を着た菊五郎などは、余りよく私の友だちに似ているので、あの似顔絵(にがおえ)の前に立った時は、ほとんど久闊(きゅうかつ)を叙(じょ)したいくらい、半ば気味の悪い懐しささえ感じました。どうです。御嫌(おいや)でなかったら、その友だちの話でも聞いて頂...
金将軍 - 芥川 竜之介
  • ...一度もこう云う敗戦の記事を掲げたことはないではないか? 「大唐(もろこし)の軍将、戦艦(いくさぶね)一百七十艘を率(ひき)いて白村江(はくそんこう)(朝鮮(ちょうせん)忠清道(ちゅうせいどう)舒川県(じょせんけん))に陣列(つらな)れり。戊申(つちのえさる)(天智天皇(てんちてんのう)の二年秋八月二十七日)日本(やまと)の船師(ふないくさ)、始めて至り、大唐の船師と合戦(たたか)う。日本(やまと)利あらずして退く。己酉(つちのととり)(二十八日)……さらに日本(やまと)の乱伍(らんご)、中軍(ちゅうぐん)の卒を率いて進みて大唐の軍を伐(う)つ。大唐、便(すなわ)ち左右より船を夾(はさ)みて繞...


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