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2009年12月3日 16:36:06
2010年02月1日 11:41:03
2009年12月2日 19:55:30
2010年01月3日 21:50:01
2009年12月29日 18:14:00
  • 学校図書館・読書教育 - Seminar room - 学校図書館・読書教育 記事5を表示記事5を非表示 2009-12-29 18:14 記事の概要:
    学校図書館文部科学省 学校図書館日本学校図書館学会全国学校図書館協議会読書教育中国新聞 活字の底力中国新聞 おはなし箱文渓堂の読書教育読売新聞 朝読書読売新聞 読書教育公立図書館国立国会図書館

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あの頃の自分の事 - 芥川 竜之介
  • ...つたなら、生涯一介の読書子たるに満足して、小説なぞは書かなかつたかも知れない。さう云ふ次第だから創作上の話になると――と云ふより文壇に関係した話になると、勢(いきほひ)何時も我々の中では、久米が牛耳(ぎうじ)を執る形があつた。その日も彼が音頭とりで、大分議論を上下したが、何かの関係で田山花袋氏が度々問題に上つたやうに記憶する。  今になつて公平に考へれば、自然主義運動があれ丈(だけ)大きな波動を文壇に与へたのも、全く一つは田山氏の人格の力が然らしめたのに相違ない。その限りに於て田山氏は、氏の「妻」や「田舎教師」が如何(いか)に退屈であるにしても、乃至(ないし)又氏の平面描写論が如何に幼稚であ...
一夕話 - 芥川 竜之介
  • ...あいかわらず)悠々と読書をしている。僕はこの通り野蛮人(やばんじん)だから、風流の何たるかは全然知らない。しかし若槻の書斎へはいると、芸術的とか何とかいうのは、こういう暮しだろうという気がするんだ。まず床(とこ)の間(ま)にはいつ行っても、古い懸物(かけもの)が懸っている。花も始終絶やした事はない。書物も和書の本箱のほかに、洋書の書棚も並べてある。おまけに華奢(きゃしゃ)な机の側には、三味線(しゃみせん)も時々は出してあるんだ。その上そこにいる若槻自身も、どこか当世の浮世絵(うきよえ)じみた、通人(つうじん)らしいなりをしている。昨日(きのう)も妙な着物を着ているから、それは何だねと訊(き)い...
大川の水 - 芥川 竜之介
  • ...ている書斎で、平静な読書|三昧(さんまい)にふけっていたが、それでもなお、月に二、三度は、あの大川の水をながめにゆくことを忘れなかった。動くともなく動き、流るるともなく流れる大川の水の色は、静寂な書斎の空気が休みなく与える刺戟(しげき)と緊張とに、せつないほどあわただしく、動いている自分の心をも、ちょうど、長旅に出た巡礼が、ようやくまた故郷の土を踏んだ時のような、さびしい、自由な、なつかしさに、とかしてくれる。大川の水があって、はじめて自分はふたたび、純なる本来の感情に生きることができるのである。  自分は幾度となく、青い水に臨んだアカシアが、初夏のやわらかな風にふかれて、ほろほろと白い花を...
開化の良人 - 芥川 竜之介
  • ...にでもふさわしそうな読書|三昧(ざんまい)に耽っていたのです。これは勿論一つには、彼の蒲柳(ほりゅう)の体質が一切(いっさい)の不摂生を許さなかったからもありましょうが、また一つには彼の性情が、どちらかと云うと唯物的な当時の風潮とは正反対に、人一倍純粋な理想的傾向を帯びていたので、自然と孤独に甘んじるような境涯に置かれてしまったのでしょう。実際模範的な開化の紳士だった三浦が、多少彼の時代と色彩を異にしていたのは、この理想的な性情だけで、ここへ来ると彼はむしろ、もう一時代前の政治的夢想家に似通(にかよ)っている所があったようです。 「その証拠は彼が私と二人で、ある日どこかの芝居でやっている神風...
剛才人と柔才人と - 芥川 竜之介
  • ...君も和漢東西に通じた読書家です。これは小島君の小説よりも寧ろ小島君のお伽噺に看取出来ることゝ思います。最後にどちらも好い体で(これは僕が病中故、特にそう思うのかも知れず。)長命の相を具えています。いずれは御両人とも年をとると、佐佐木君は頤に髯をはやし、小島君は総入れ歯をし、「どうも当節の青年は」などと話し合うことだろうと思います。そんな事を考えると、不愉快に日を暮らしながらも、ちょっと明るい心もちになります。(湯河原にて) 底本:「大川の水・追憶・本所両国 現代日本のエッセイ」講談社文芸文庫、講談社    1995(平成7)年1月10日第1刷発行 底本の親本:「芥川龍之介全集...


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