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2009年12月3日 01:44:59
  • メンバー - S.A.Rangers - メンバー 記事1を表示記事1を非表示 2009-12-03 01:44 記事の概要:
       ELLE(・ω・) 94 ARENA   1   toshi120 96 Gigas   1   よっぷ 80 Gigas   1   LegacyB4 64
2009年05月23日 15:26:02
2009年11月3日 04:40:38
2010年01月20日 02:56:07
2009年05月21日 20:49:02

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佐橋甚五郎 - 森 鴎外
  • ...着いた。五月六日に将軍に謁見(えっけん)した。十四日に江戸を立って、十九日に興津(おきつ)の清見寺(せいけんじ)に着いた。家康は翌二十日の午(うま)の刻に使を駿府の城に召(め)した。使は一応老中|本多上野介正純(ほんだこうずけのすけまさずみ)の邸(やしき)に入って、そこで衣服を改めて登城(とじょう)することになった。  このたびの使は通政大夫呂祐吉(つうせいたゆうりょゆうきつ)、通訓大夫慶暹(つうくんたゆうけいせん)、同|丁好寛(ていこうかん)の三人である。本国から乗物を三つ吊(つ)らせて来た。呂祐吉の乗物には造花を持たせた人形が座の右に据(す)えてあった。捧(ささ)げて来た朝鮮王|李※(り...
あばばばば - 芥川 竜之介
  • ...から、――或はあの海軍の学校へ赴任した当日だつたかも知れない。彼はふとこの店へマツチを一つ買ひにはひつた。店には小さい飾り窓があり、窓の中には大将旗を掲げた軍艦|三笠(みかさ)の模型のまはりにキユラソオの壜だのココアの罐だの干(ほ)し葡萄(ぶだう)の箱だのが並べてある。が、軒先に「たばこ」と抜いた赤塗りの看板が出てゐるから、勿論マツチも売らない筈はない。彼は店を覗(のぞ)きこみながら、「マツチを一つくれ給へ」と云つた。店先には高い勘定台(かんぢやうだい)の後ろに若い眇(すがめ)の男が一人、つまらなさうに佇(たたず)んでゐる。それが彼の顔を見ると、算盤(そろばん)を竪(たて)に構へたまま、にこり...
或阿呆の一生 - 芥川 竜之介
  • ...      十二 軍港  潜航艇の内部は薄暗かつた。彼は前後左右を蔽(おほ)つた機械の中に腰をかがめ、小さい目金(めがね)を覗(のぞ)いてゐた。その又目金に映つてゐるのは明るい軍港の風景だつた。「あすこに『金剛』も見えるでせう。」  或海軍将校はかう彼に話しかけたりした。彼は四角いレンズの上に小さい軍艦を眺めながら、なぜかふと阿蘭陀芹(オランダぜり)を思ひ出した。一人前三十銭のビイフ・ステエクの上にもかすかに匂つてゐる阿蘭陀芹を。      十三 先生の死  彼は雨上りの風の中に或新らしい停車場のプラツトフオオムを歩いてゐた。空はまだ薄暗かつた。プラツトフオオムの向うには...
大菩薩峠 39 京の夢おう坂の夢の巻 - 中里 介山
  • ...えていた。それは全く軍艦を思わせた。罐は製品倉庫から運河の岸壁で、そのまゝ荷役が出来るようになっていた。  市(まち)の人は「H・S工場」を「H・S王国」とか、「Yのフォード」と呼んでいる。――若い職工は帰るときには、ナッパ服を脱(ぬ)いで、金ボタンのついた襟(えり)の低い学生服と換えた。中年の職工や職長(おやじ)はワイシャツを着て、それにネクタイをしめた。――Y駅のプラットフォームにある「近郊名所案内」には「H・S工場、――約十八町」と書かれている。  Y市は港町の関係上、海陸連絡の運輸労働者――浜人足、仲仕が圧倒的に多かった。朝鮮人がその三割をしめている。それで「労働者」と云えば、Yで...
百姓弥之助の話 01 第一冊 植民地の巻 - 中里 介山
  • ...が登って来る、続いて軍歌の音が送り出されて来る。 天に代りて不義を討(う)つ 忠勇無双の我が兵は 歓呼の声に送られて 今ぞいで立つ父母の国 …………  続いて笹付の青竹に旗幟(はたのぼり)の幾流が続々と繰り出されて来る、村から停車場へと行くこの道は、早くも蜿蜒(えんえん)たる行列が曳(ひ)き栄えられて来た。  百姓弥之助は、その光景をじっと見て吾(われ)に返った。 「また、きょうも出征者だな、家の若い者は誰か見送りに出たかな」 と思いながら、立ちつくしていると、聞くとはなしに軍歌の声が耳に流れ込む、そのうちに彼はなんとなしに自分が幼少時代に見慣れたお葬式の行列のことを...


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