避難所

 

避難所 ( ひなんじょ )     避難所についてまとめて読む

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2009年12月27日 08:59:32
2009年12月19日 13:36:02
2009年12月23日 16:51:08
2010年02月2日 06:05:00
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震災日記より - 寺田 寅彦
  • ...ょううんどう)病院の避難所になっていると立札が読まれる。御茶の水橋は中程の両側が少し崩れただけで残っていたが駿河台(するがだい)は全部焦土であった。明治大学前に黒焦の死体がころがっていて一枚の焼けたトタン板が被せてあった。神保町(じんぼうちょう)から一ツ橋まで来て見ると気象台も大部分は焼けたらしいが官舎が不思議に残っているのが石垣越しに見える。橋に火がついて燃えているので巡査が張番していて人を通さない。自転車が一台飛んで来て制止にかまわず突切って渡って行った。堀に沿うて牛(うし)が淵(ふち)まで行って道端で憩(いこ)うていると前を避難者が引切りなしに通る。実に色んな人が通る。五十恰好の女が一人...
木の芽だち 地方文化発展の意義 - 宮本 百合子
  • ...離して、精神と富との避難所としての文化が辛うじて生きのびた。  僅に、九州や中国の、徳川からの監視にやや遠い地域の大名たちだけが、密貿易や僅かの海外との交渉で、より新しい生活への刺戟となる文化を摂取した。維新に、薩長が中心となったということは、深い必然があったのである。  ところで、この明治維新、日本の資本主義国家の誕生は、ヨーロッパの自由都市の市民が、第三階級として自身の経済力にたって近代の社会機構に移って行ったのとは、全く性質を異にする。  明治政府は市民が下からこしらえた政府ではなかった。日本の社会生産と経済とは、封建のままの土地制度、耕農手段を基礎としていて、一握りの進歩的大名と...
夏の花 - 原 民喜
  • ...姪(めい)が東照宮の避難所で保護されているということを、私は小耳に挿(はさ)んだ。  急いで、東照宮の境内へ行ってみた。すると、いま、小さな姪は母親と対面しているところであった。昨日、橋のところで女中とはぐれ、それから後は他所(よそ)の人に従(つ)いて逃げて行ったのであるが、彼女は母親の姿を見ると、急に堪(た)えられなくなったように泣きだした。その首が火傷(やけど)で黒く痛そうであった。  施療所は東照宮の鳥居の下の方に設けられていた。はじめ巡査が一通り原籍年齢などを取調べ、それを記入した紙片を貰(もろ)うてからも、負傷者達は長い行列を組んだまま炎天の下にまだ一時間位は待たされているのであ...
夏の花 - 原 民喜
  • ...その時、姪が東照宮の避難所で保護されてゐるといふことを、私は小耳に挿んだ。  急いで、東照宮の境内へ行つてみた。すると、いま、小さな姪は母親と対面してゐるところであつた。昨日、橋のところで女中とはぐれ、それから後は他所の人に従いて逃げて行つたのであるが、彼女は母親の姿を見ると、急に堪へられなくなつたやうに泣きだした。その首が火傷で黒く痛さうであつた。  施療所は東照宮の鳥居の下の方に設けられてゐた。はじめ巡査が一通り原籍年齢などを取調べ、それを記入した紙片を貰ふてからも、負傷者達は長い行列を組んだまま炎天の下にまだ一時間位は待たされてゐるのであつた。だが、この行列に加はれる負傷者ならまだ結...
狼疾記 - 中島 敦
  • ...其処だけは安全な或る避難所をもっていた。地球が今の世代になって彼らを襲う危険の性質も異(ことな)って来、かつての避難所ももはや意味をもたなくなったにもかかわらず、現在新大陸にいる駱馬は、死や危険の予覚を得た際には、皆必ず昔の彼らの祖先の避難所のあった場所を指して逃れようとするという。三造の不安もあるいはこうした類の前代の残存物かも知れぬ。しかし、このどうにもならぬ漠然とした不安が、往々にして彼の生活の主調低音(グルンド・バス)になりかねない。人生のあらゆる事象の底にはこの目に見えぬ暗い流れが走り、それが生の行手を、前後左右を劃(かぎ)っていて、街の下を流れる下水の如くに、時々ほんのちょっとした...


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