魔術師

 

魔術師 ( まじゅつし )     魔術師についてまとめて読む

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2009年10月19日 21:34:59
2009年11月20日 12:46:01
2009年12月1日 18:55:00
2010年02月6日 17:52:18
2009年12月26日 19:15:57

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大脳手術 - 海野 十三
  • ...崇拝する和歌宮師は、魔術師の一種だてぇことになる。とにかく君は即時即刻あのような人物との関係を清算せにゃならんのだ。切に忠告する」 「何をいうか。僕のことは僕が決めるんだ」  余計なおせっかいをする鳴海を、とうとう追出すようにして帰って貰い、私はそれからすぐさま迎春館へ行って両脚を売却した。こうしてしまえば、いくら鳴海だってもううるさいことはいえないのだ。なお私は両脚の代償として、予(か)ねて珠子から望まれていたとおりの五ヶ年若き青春と代りの脚一組とを購(あがな)い、その場で移植して貰った。    疑惑  珠子は、果して大悦(おおよろこ)びだった。私の予期した以上の悦び方だった...
河馬 - 中島 敦
  • ...ポチュニスト)(青き魔術師)カメレオンぞこれ 蠅來ればさと繰出(くりいだ)すカメレオンの舌の肉色瞬間に見つ 長く圓き肉色の舌ひらめくやカメレオンの口はたと閉ぢけり カメレオンが木に縋((すが))りゐる細き尾のくる/\と卷く卷きのおもしろ カメレオンの胴の薄さや肋骨も翠(みどり)なす腹に浮きいでて見ゆ    鵜((う))の歌 豆州稻取海岸にて 山直ちに海に崩れ入る岩の上に飛沫浴びつゝ鵜は立ちてゐる 我が投げし石はとどかず崖下の氷雨(ひさめ)しぶかふ荒磯の鵜に たちまちに海黒み來ぬ巖(いは)の上の鵜の聲風に吹消されつゝ 雨まじり吹く風強み岩の鵜は翼(つばさ)收め...
鏡花氏の文章 - 中島 敦
  • ...そは、まことに言葉の魔術師。感情装飾の幻術者。「芥子粒を林檎のごとく見すという欺罔(けれん)の器」と「波羅葦僧(はらいそ)の空をも覗く、伸び縮む奇なる眼鏡」とを持った奇怪な妖術師である。氏の芸術は一箇の麻酔剤であり、阿片であるともいえよう。  事実、氏の芸術境は、日本文学中にあって特異なものであるばかりでなく、又世界文学中に於てもユニイクなものと言えるであろう。その神秘性に於て、ポオ(彼の科学性は全くなしとするも)にまさり、その縹渺たる情趣に於てはるかにホフマンを凌ぐものがあると考えるのは単なる私の思いすごしであろうか。空想的なるものの中の、最も空想的なもの、浪漫的なるものの中の、最も浪漫的...
電気鳩 - 海野 十三
  • ...。    魔術師  鎮守さまのお祭は、いま、おみこしがかえってきたので、村の人たちは、その方に気をとられて、わっわっというさわぎのさいちゅうです。  こっちは、あまり見物人のはいっていない、電気鳩によくにた世界一のかしこい鳩をつかう、見世物小屋のなかです。印度(インド)服をきた鳩つかいに手をとられて、ミドリは、そのぶたいのうえにあがりましたから、兄の高一はなんだか、胸さわぎがしてなりません。 「さあ、鳩さん。お嬢さんのおとしは?」  と鳩つかいは、耳を鳩のそばへ近づけました。  すると鳩は、鳩つかいの耳のなかを、くちばしでもって、ちょっちょっとつきました。 「はは...
浅草紙 - 寺田 寅彦
  • ...なるだろうか。  魔術師でない限り、何もない真空からたとえ一片の浅草紙でも創造する事は出来そうに思われない。しかし紙の材料をもっと精選し、もっとよくこなし、もういっそうよく洗濯して、純白な平滑な、光沢があって堅実な紙に仕上げる事は出来るはずである。マッチのペーパーや活字の断片がそのままに眼につくうちはまだ改良の余地はある。  ラスキンをほうり出して、浅草紙をまた膝の上へ置いたまま、うとうとしていた私の耳へ午砲(ごほう)の音が響いて来た。私は飯を食うためにこのような空想を中止しなければならないのであった。 (大正十年一月『東京日日新聞』) 底本:「寺田寅彦全集 第三巻」岩...


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